乱読・積んどく・お買い得!?

乱読・積んどく・お買い得!?

PR

×

Keyword Search

▼キーワード検索

Calendar

Comments

chiko619 @ Re:新参者(09/22) 「新参者」読みました。 東野圭吾さんは、…
kimiki0593 @ 相互リンク 初めまして、人気サイトランキングです。 …
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ はじめまして^^ 先ほどこのロングインタビューを読み終え…
2014.10.18
XML
カテゴリ: 文芸
『神も仏もありませぬ』 『役にたたない日々』 を読んでいたので、
 著者の佐野さんやその家族については、ある程度知っていたけれど、
 本著を読んで、そのあまりのドロドロさに圧倒されてしまった。
 涙もろい人なら、号泣してしまうこと間違い無し。

 母親と娘との間で、これ程までの確執が生じるものかと戦き、
 同じ母親の娘でも、姉妹で、こんなに違う関係になるものかと驚き、
 その母親を、家から追い出した息子の嫁のパワーに怯み、
 その母親と叔母とで、障害者の弟妹に対する態度があまりに違うので呆然とした。

   ***

  私が母を愛していたら、私は身銭を切らなくても平気だったかも知れない。
  大部屋で転がされていた、私が知ってる特養に入れても
  良心はとがめなかったかも知れない。
  私は母を愛さなかったという負い目のために、
  最上級のホームを選ばざるを得なかった。(p.23)

  私は、ずっと私の半生をかけて、
  母親と娘というものは特別に親密なものに違いないと思っていた。
  私だけなのだ、母親が嫌いなのは。
  しかしよく聞くと、母親とうまくいかない娘というのは、
  ここほれワンワンの意地悪じいさんが掘り出す汚いもののように、
  想像を越えて沢山いた。(p.194)

母親を愛せないことに、罪悪感を持ち、苦しみ続けた佐野さん。
母親の痴呆が進むのを見て、自分も同じようになっていくことを恐れる佐野さん。
そして、その心配は、恐らく現実のものとなって、さらに佐野さんを苦しめたのだろう。
それでも、60歳になる頃、母親に触れることが出来るようになって、本当に良かった。

  私は自分が幼年時代によい資質を全部使い果たしたと思っていたが、
  母と同じように、時代と共に世の中が変化するのと同じ様に変わったのだ。
  皆んなが地を丸出しにし始めた。
  地を丸出しにするのが個性なのだろうか。
  私は今の民主主義がどうも日本人のお口に合わない様な気がする。
  というか、片手落ちの民主主義で、権利はどこまでも主張し、
  権利と義務が一体であることに気づかない様なのである。(p.166)

でも、佐野さんが書いていることやお話ししていることは、本音だったのだろうか?
それとも、強がって意固地になっていただけなのだろうか?
あるいは、それもハッキリしない状態になってしまっていたのだろうか?  
家族の問題の根の深さや複雑さは、想像を絶するものなのは間違いない。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2014.10.18 11:52:10
コメント(0) | コメントを書く
[文芸] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: