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chiko619 @ Re:新参者(09/22) 「新参者」読みました。 東野圭吾さんは、…
kimiki0593 @ 相互リンク 初めまして、人気サイトランキングです。 …
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ はじめまして^^ 先ほどこのロングインタビューを読み終え…
2018.01.21
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​ これまでに何冊も「うつ病」に関する書物を読んできましたが、
 本著は、それらとは一線を画すもので、目から鱗が落ちる一冊です。
 私がこれまで読んできたものは、「うつ病」になってしまった人が主人公。
 その人がどんな状態で、どんなことを必要としているかが書かれていました。

 しかし、ある人が「うつ病」になったとき、
 それは、必ず周囲の人に大きな影響を及ぼします。
 身近で生活する人たち、特に「うつ病」の人をケアする立場にある人は、
 肉体的にも、精神的にも、経済的にも大きな負荷がかかることになります。

にもかかわらず、ケアする立場の人をメインに据えた書物に、
私は、これまで出会ったことがありませんでした。
「うつ病」になってしまった人に対して、どうしたらいいかという情報はあるけれど、
それを行っていかねばならない自分を支えてくれる情報は、本当に少ないのです。

「第3章 愛する人のうつ病があなたに与える衝撃」には、
「配偶者の場合」「子供の場合」「兄弟姉妹の場合」「親の場合」「友人の場合」と、
それぞれの場合で、「うつ病」になった人に関わる立場の人が、
どのような状況になってしまうのかが記されています。

「第4章 強い味方というあなたの役割」に記されているのは、
「あなた自身のサポートを得る」「知識を得る」「日記をつける」「友情を保つ」
「習慣を保つ」「趣味を続ける」「人生は続いていくということを忘れない」
「なすがままを身に付ける」「広い視野をもつ」「息抜きを見つける」
「自分の身体に気を配る」「息抜きの際の反応を役に立てる」「イライラへの対処法」
「自己管理と限界の設定」といった、支える立場にある人に絶対必要な情報。
これは、「うつ病」に限らず、
病人の看護や高齢者の介護に当たる方にも当てはまり、役立つものでしょう。

そして「第5章 愛する人を安心させる」には、次のように記されています。

  うつ病の愛する人を安心させられるかどうかは、
  あなたが極めて重要な4つのステップを進んで行けるかどうかにかかっていると
  言えるかもしれません。

  ●「観察者の精神」を養う。
  ●共感的な沈黙の英知と苦悩をきちんと理解する
  ●愛する人の気持ちを忠実に描写し、承認することを身に付ける
  ●あなたが恒常性と不変性の源として振る舞い、
   その人を見捨てはしないことを理解してもらうように努める(p.124)

上の抜粋部を読んだだけでは、よく分からないかと思いますが、
これらこそが、本著の核ともいえる重要な事柄なのです。
もちろん、本著には上記の事柄について、丁寧に説明がなされており、
これらを知っているかどうかで、支援者の心身の負担度は大きく違ってくることでしょう。

本著は、身近な人が「うつ病」になってしまったとき、
真っ先に読むべき書物の筆頭に挙げることが出来る優良書です。





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Last updated  2018.01.21 11:56:19
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