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chiko619 @ Re:新参者(09/22) 「新参者」読みました。 東野圭吾さんは、…
kimiki0593 @ 相互リンク 初めまして、人気サイトランキングです。 …
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ はじめまして^^ 先ほどこのロングインタビューを読み終え…
2019.08.10
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カテゴリ: 文芸
​ 木暮涼世、木暮桃子、木暮紀江、沢田恭子、山崎瞳、中村静子、堤昌子。
 この7人の女性の視点から描かれる、13話から成る老親介護にまつわるお話。

 全13話中4話でメインを務め、この作品の中核となる存在が、木暮桃子。
 東京でイラストレーターをしていた彼女は、夫の浮気が発覚して離婚。
 その後、同い年で同時期に離婚していた木暮隆行と知り合い53歳で再婚した。
 東京から九州の鳩ノ巣に居を移し、すでに5年の月日を経ている。

その桃子の姑が木暮涼世。
83歳の彼女は、認知症を患った夫・木暮守の介護に疲れ切っていた。
彼女の左目はほぼ視力がなく、さらに右目は緑内障と診断されている。
これ以上ストレスで眼圧が下がると、失明の恐れがあった。

そこで、涼世は夫をホームに入れることを決意。
しかし、ムラ社会が残存するこの地では、本家や周囲の目がとても厳しい。
その本家の妻が木暮紀江78歳で、3人の娘を育て上げ、それぞれ独り立ちさせてきた。
ただ、38歳になる長男がまだ結婚しておらず、そのことに心を痛めている。

木暮守のホーム入所を巡っては、長男の嫁である桃子への風当たりも相当厳しかった。
そのことで相談に乗っているのが、美大時代の友人・沢田恭子。
彼女自身も、フリーのイラストレーターをしながら子育てをし、
現在は、長男の嫁として、認知症になった元小学校校長の舅の世話をしている。

鳩ノ巣信用組合勤務・山崎瞳は、上司が桃子の夫・木暮守課長。
39歳での高齢出産による産後ウツ症状が出ているうえ、認知症の姑との同居が決定。
夫は家事に非協力的で、夫の姉妹は二人とも海外暮らし。
育児と介護のため退職を考えるが、課長の勧めで介護休暇をとることになる。

中村静子は、夫をすい臓がんで亡くし、一人娘はすでに独立して家を出ていた。
舅は、4年前に脳梗塞で倒れ左半身に麻痺が残っているが、
それ以来、妻が自分の金を使ってしまうという妄想にとりつかれている。
そこで、舅は、嫁の静子に預金通帳を預け、再三その残額を確認するのだった。

舅は、現在背骨を骨折して市民病院に入院しており、しばしば静子を呼び出していた。
そして、その頃、木暮守も体調を崩して同病院に入院中。
舅の世話をする木暮桃子と中村静子は、その家族控室で出会い、言葉を交わす仲に。
やがて、静子は娘の進言で、死後離婚を決意するのだった。

堤昌子は、付き添いの代行業を行っている。
この度、市民病院に入院中の木暮守の世話をすることになった。

   ***

読む者に「介護」の現実を突きつける作品。
登場するどのキャラクターにも共感できる部分があり、
「正解なんてどこにもない」と思わずにはいられない。
これまで人類が経験したことのない超難問だということを改めて思い知らされる。

また逆に、木暮守の姿には、
「生きる」ことの難しさ、大変さを感じずにはおれない。





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Last updated  2019.08.10 19:32:56
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