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chiko619 @ Re:新参者(09/22) 「新参者」読みました。 東野圭吾さんは、…
kimiki0593 @ 相互リンク 初めまして、人気サイトランキングです。 …
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ はじめまして^^ 先ほどこのロングインタビューを読み終え…
2019.12.15
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​ 今年、著者の大河原先生のお話を聞かせていただく機会がありました。
 内容はとても興味深いもので、私はお話にどんどん引き込まれていきました。
 その後、先生の著作の中では比較的新しいものである本著を早速購入。
 読み終えた後は、久々に付箋だらけの一冊になってしまいました。
 所謂専門書ですが、どなたでも読み進めることが出来る内容かと思います。

   ***

  子どもの感情制御の脳機能が健全に育つためには、
  負情動・身体感覚が承認されることにより
  安心・安全が得られることが必須である(p.27)

アスファルトの道路にたたきつけられるように転んだのに、
母親から「痛くない!」と叫ばれた3歳の男の子は、
顔をゆがめながらようやく起き上がりました。
それを見た母親は「えらい!」と褒めました。
男の子は、何事もなかったように、スキップをしていったそうです。
著者は、これが「過剰適応=不快感情過剰制御」の姿であるとし、
ここで、一次解離反応が生じたと見ることができると述べています。

このような、親が子供の不快感情の表出を強く望まない関りをしていると、
子どもは一次解離反応によって、親の前では「よい子」の姿を示すようになります。
もちろん、「親の前でも学校でもよい子」の姿を維持できる場合もありますが、
「親の前ではよい子で、学校できれる子」の姿を示すようになることもあるそうです。

  問題行動を起こしたときの記憶があいまいで、なんとなくそうかもしれないけれど、
  自分がやったという実感がともなわない離人感に近い感覚を持つ子どもも多い。
  解離様式で適応している子どもは、その場面によって
  さまざまな自我状態(Ego State:解離障壁で区切られる状態)を体験しており、
  それぞれの自我状態が記憶を保持するので、
  異なる自我状態になると記憶の連続性が失われるということが生じるのである。(p.79)

子どもはうそをついているのではなく、
場面が変わると、自我状態が異なってしまっているのです。
この場合、統合された1つの自我状態で生きていけるよう、働きかけが必要です。
また、不快なことがあったとき「死ね!」「ぶっ殺すぞ」と言う子どもは、
不快な身体感覚に、間違ったラベルが付いてしまっています。
この場合も、教育や支援によって、このラベルの張替えをしていく必要があります。

  子どもの心理的問題は、「親が原因」か「教師の関りが原因」か「いじめが原因」か
  「子どもの発達障害が原因か」のどれか1つに収束されるものではない。
  心理的問題の援助に携わる人は、
  一般に人が抱きやすい「直線的な原因論」から自由でなければならない。
  子どもの心理的問題は、子供がこのままでは健やかに育つことができない状況に
  おかれているということに対するSOSのサインであり、
  常に複数の要因が複雑にからみあっているのである。(p.126)

とても示唆に富んだ指摘であり、
そのような複雑な状況を整理する枠組みとして示された
「エコシステミックな見立ての枠組み」は、
様々な問題の解決に向けて、重要な道標となってくれそうです。





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Last updated  2019.12.15 17:56:30
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