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chiko619 @ Re:新参者(09/22) 「新参者」読みました。 東野圭吾さんは、…
kimiki0593 @ 相互リンク 初めまして、人気サイトランキングです。 …
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ はじめまして^^ 先ほどこのロングインタビューを読み終え…
2020.12.13
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​ 書名から想起されるのは、3年前にベストセラーとなった 『未来の年表』
 本著は、その「医療版」という位置付けで発行された部分もあるのでしょうが、
 そのような二匹目のドジョウを狙った一冊には決して留まらない、
 医療の現状と未来への展望を、誰にでも分かりやすく説明してくれている良著です。

  2020年現在、医療は「完成期」に入りつつある -
  本著の基本をなしているのは、このような世界観です。
  「完成期」とはすなわち、人間が病気では簡単に死ななくなる時代、
  ということです。(p.3)

これは、本著「はじめに」の冒頭の一文です。
とてもインパクトのある書き出しで、誰もが思わず引き込まれてしまいます。
そして、この後、私たちが現在最も関心のある新型コロナウイルスについて、
このように書かれています。

  そもそも新型コロナウイルスは、人類がこれまで経験してきた他の感染症と比べれば、
  病気としての「実力」がそれほど大きいとは言えません。
  たとえば14世紀のペストの大流行では、
  当時の世界人口4億5000万人の22%にあたる1億人が死亡したとされています。
  1918年から1919年に大流行したスペイン風邪でも、
  当時の世界人口の4分の1、約5億人以上が感染し、
  5000万~1億人以上の死者が出たとされています。(中略)
  それに対し、新型コロナでは2020年8月上旬までに全世界で約1800万人が感染し、
  死亡したのは約70万人。
  現在の世界人口約77億人に対する感染率は約0.2%で、
  死亡率となると0.01%以下です。(p.4)

こうして数値データを示されると、目から鱗が落ちる思いになります。
「ペスト」や「スペイン風邪」が、当時の人たちにとって、
どれ程の脅威だったかも、容易に想像がつきます。
そして、コロナウイルスについては、次のように結論付けられています。

  つまりコロナ禍は、「病気では死なない」時代を作りつつある「高度な医学」と
  「高度な情報科学技術」の産物であり、
  不死時代の招かれざる同胞とも言えるのです。(p.5)

そして、「第1章 未来の病気年表」の中で取り上げられているのは、
「2035年、ほとんどのがんが治癒可能に!」や「医学が発展するほど難病は増える!?」
「iPS細胞への優先的資金投入は間違いだった?」
「新型コロナウイルス対策で『公衆衛生』の理解は広まった」等のトピックです。

続く「第2章 イノベーションが変える医療の体制」では、
「2030年、『AI診察』が主流に」や「2032年、AI医師法制定」
「人間医師の役割は『作り出す人』と『寄り添う人』に分化」
「効く理由はわからなくてもOK! ビッグデータ創薬」について述べられています。

以後、第3章から第4章にかけては、「病と病気をめぐる常識/非常識」について、
「医者と患者で『治る』の意味が違う?」や
「痩せたほうがいいのは50代まで。60代からは小太りで健康長寿」
「日本の健康情報には『量』の話が抜けている」等のトピックが、
第5章から第6章にかけては、「ガラパゴスな日本の医療と世界のスタンダード」について
「病院への『フリーアクセス』が新型コロナで廃れていく?」や
「脳死は人の死。でも、『人の死』に定義はない?」
「イギリスの医療制度は近未来の日本のモデル?」等のトピックが取り上げられています。

医療に関する様々な情報が、この一冊の中に集約されており、
とても興味深いものでした。





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Last updated  2020.12.13 16:05:04
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