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2011年02月04日
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カテゴリ: 田舎の暗黒食生活
昨日の昼ごろだったか、近所で火事があった。

俺の家の目の前なのだがオレは家の中にいて全く気が付かなかった。
消防車のサイレンがうなってはいたが、まさかこれほど近くとは?。
てっきりどこかの土手が燃えている程度だと思い込んでいた。

俺の住む飯田市にはあちらこちらにでっかいスピーカーが設置してあって、
火事や行方不明者などが出ると広報がこのスピーカーで全市に知らせる。
問題はこの「全市」と言う奴で、
全く関係の無い地区の火事などの情報も流れてくる。
24時間365日のことなので、深夜や早朝などはうるさいことこの上も無い。

昨日のこの時間にもスピーカーから大音量が流れていた。
が・・・室内にいるとテレビも付いているので、
「何か言っているな」
と音は聞こえるが何を言っているかまではわからない。
またどこかのジイサンが徘徊して行方不明になったのだろう・・・程度に思っていた。
そして、この広報はご丁寧にその結果までも大音量で流してくれるので、
オレには「どうでも良いこと」なのにうるさくてしょうがないのだ。

携帯の呼び出し音が鳴った。
「火事ってどこだ、あんたん家じゃあないだろうな?」。
お世話になっている当地唯一の日本旅館「不動温泉佐和屋」の社長からだった。
「エッ・・・火事?・・・どこが?」。
「なんだ・・・知らないのか?、広報で公園の隣と行っていたぞ。
 てっきりあんたのとこかと思ったんだが?」。

オレは携帯を耳に当てながら外に出てみた。
ワンワンと消防車のサイレンがすぐ近くで鳴っている。
が・・・煙は見えない・・・オッ・・・あれかな?。
玄関の正面にうっすらと・・・焚き火のような煙がゆらり。

「Kさんとこかも知れませんね。でも煙は大したことないけど」。
「あの公園の入り口の家か?。もう消えたのかな?」。

その後、何軒かのお客さんから携帯に同じような電話がかかって来た。
みんな広報を聞いていてオレの家の近くで火事があったことを知っているのだ。
目の前にいるオレだけが知らなかったのも変だが、
あまりに多いこのスピーカーからのがなり声はもう聞きなれてしまって、
「どうせヨソの事・・・オレには関係ないや」
とほとんど聞いていないのだ。
童話の「狼と少年」状態になってしまっている。

この火元のKさんには大変お世話になった。
オレをよそ者扱いせずに気楽に話をしてくれる数少ない地元人の一人だ。

Kさんは隣村にある工場の管理職をしていて、
当然この時間は会社へ行っている。
奥さんも出かけていて娘さん一人だったそうだ。
原因は定かではないが119番に連絡したのはこの娘さんらしい。

「取りあえず様子を見に行ってくる」とオレは現場へ向かう。

現場では防火服に身を包んだ消防署員がテキパキと消火作業をしていた。
Kさんの家は道路から3mほど下の傾斜地にあるので、
見物人は皆道路から見下ろすような状態で消火活動を見守っている。

ヘルメットをかぶり消防団の法被を着た消防団員らしき姿もある。
が、腕組みをして見物人同士で話をしているだけで消化作業をしようともしない。
それに・・・妙に年をとっている。
彼らは消防団員ではなかった・・・元消防団員なのである。

現役の消防団員は・・・いない。
そりゃそうだ・・・現役の若い団員は平日のこんな時間には家にいるわけが無い。
みんな仕事に出ていて地元にはいないのが当然。

幸いなことに火事は南側の一部屋を燃しただけで消し止められた。
それでも、放水で家の中は多分水浸しになっている違いない。

連絡を受けたKさんがしばらくして会社から駆けつけてきた。
その時点では言葉のかけようも無いのでオレはそっと現場を離れたのだが、
まだ法被組は腕組みをしたまま状況を見物していた。

この火事で最初に駆けつけたのはやはり近所のTさん、
煙を見て驚いて飛び込んできて、消火器で火を消そうと頑張ったそうだ。

その後、オレは奥方殿の買い物のお付き合いで出かけたが、
「ねえ・・・台所が燃えたんなら食べるものにすぐに困るよね」。
「そうだな~」。
「パンでも買ってってあげようよ・・・お茶も」。
女ならではの気遣いである。
奥方殿はオレが以前Kさんにお世話になったのを知っているのだ。
焼きたてのパンをいくつか選んで届けた。

「ねえ・・・消防団が火を消したの?」。
「いや、消防団員はほとんど居なかった・・・消したのは消防署だよ」。
「だよね~・・・素人が火事なんて消せないよね」。
「いや・・・そうじゃ無いよ・・・119番通報は消防署に届く。
 消防署ではすぐに出動するから最初に現場に着くのは消防署員さ。
 消防団員はまだ火事が起きたのも知らないんじゃあないの?」。
「そうか~・・・そうだよね・・・仕事に言行ってるもんね」。
「工場のラインで働いていれば携帯も使えないしすぐには帰れない。
 仮にすぐに職場から出ることができても現場に到着するには時間もかかる。
 実際には消防団が火事の消火をするという事は不可能だよな」。

全国的に消防団員が不足しているそうだ。
団員になりたがる若者が居ないのが原因か?。
もっとも、高齢化が進んで若者自体の数も減ってしまっている。
農業や林業など第一次産業に従事しながら家で仕事をしている若者もほとんど居ない。
職場と自宅が別の場所なので、
消防団に入って訓練に励むと言う行動自体に無理が生じてきている。

当地も全く同様で、消防団員適齢の若者は数えるほどしか居ないし、
その数少ない若者たちが消防団への入団を嫌う。

以前にもこの事は書いたが、
今の若者に消防団の組織形態や活動は受け入れられそうに無いのだ。
そういった現実を、
法被を着て腕組みをしながら消火活動を眺めている、
一昔前の元消防団員はどのように考えているのだろう。

隣のバアサンが、
「消防団の勧誘に行くと、本人より先に親が断るんだ」
とブツブツ文句を言っていたが、
このバアサンが若い頃とは時代背景があまりにも違いすぎるので、
消防団を経験した親だってその辺のことは十分理解している。
仕事を持つ息子に無理やり消防団に入れとは言えない。

あまり煩く勧誘に行くもんだから、
「うちが火事になっても消防団は来てくれなくても良いから」
などと言われてしまう。
今回の火事の出動状況を見ても、
「なるほど・・・火事を消しにくるのは消防署だもんね~」
と頷かざるを得ないのが実状。

消防団・・・この際、名前を変えて
「地域防災奉仕隊」
なんてのはどうだろう。

勿論、性別や年齢にこだわらず、登録すればだれでもOKだ。
そして、ボランティアなので登録しなくても罰金などは科さない。
今の消防団・・・入らないと罰金を取られるもんね。
余計に・・・反発食らうよ・・・な!。





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最終更新日  2011年02月04日 15時39分29秒
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