音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

2010年01月08日
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テーマ: 洋楽(3407)
80年代、一世を風靡した産業ロックの申し子の代表曲


 名前は知らなくても、曲を聞いたある人は多いと思う。映画『ロッキー3』の主題歌「アイ・オブ・ザ・タイガー(Eye Of The Tiger)」。演じるのは、サバイバー(Survivor)という5人組のバンドである。

 サバイバーは1977年に結成され、レコード・デビューは80年。デビューから2年ほどが経過した1982年、このシングル曲「アイ・オブ・ザ・タイガー」が全米で7週連続1位という大ヒットを記録した(前年発売の同名アルバムも全米2位に輝いた)。このヒットは、その時点でCBSレコードのシングル売り上げ記録を塗り替えたものであったらしい。

 このバンドは、1980年代前半~半ばに活動のピークを迎え、上記のようなヒット曲も生み出した。だが、90年前後には一時期バンド活動を停止したりし、その後、バンド自体は復活して、現在まで活動を続けている。ただし、現在、オリジナルメンバーはフランキー・サリバン(ギター、ヴォーカル)ただ一人となっている。

 長らくバンドのリード・ヴォーカルを務めたのは、デイヴ・ビックラー(1978~83、1993~2000年)とジミ・ジェイミソン(1984~89、2000~06年)である(現在はロビン・マッコーリーという別の人物がリード・ヴォーカルを務めている)。「アイ・オブ・ザ・タイガー」を歌ったのはデイヴ、後に「バーニング・ハート」や「イズ・ディス・ラブ」といった80年代半ばのヒット曲を歌ったのはジェイミソンである。

 サバイバーは、ジャーニーやフォリナー、あるいはスティクスなどと並んでいわゆる”産業ロック”の典型のように言われてきた。フォリナー 「アイ・ウォナ・ノウ」 の項でも似たようなことを述べたが、ロックに何らかのメッセージ(社会的メッセージ、既存の世界への抵抗など)を求めず、メロディアスで美しい曲やキャッチーでかっこいい曲を欲するという観点に立つならば、“産業ロック”という表現が持つ否定的印象も変わってくる。つまり、ロックが"産業化"してしまった後の価値観からすると、”産業ロック”のレッテルを貼られたバンドの楽曲も、時には、ごくごく自然な名バラードであったり、名ロック・ナンバーであり得る。 

 「アイ・オブ・ザ・タイガー」は、メロディというよりもスリリングさ、ドラマチックなポップ感覚で聴かせる楽曲である。表題にある“虎の目”というこの歌のテーマは、次のような内容だ。

“そして最後に生き残ったヤツは、夜に獲物を求めて徘徊する
ヤツは虎の目で俺たちみんなを見ている。”

 別に寅年を迎えたからというわけでもなければ、阪神タイガース・ファンだからというわけでもないが、ふとこの“虎”を思い出したので、今回の曲紹介としてみた次第である。



[収録アルバム]

Survivor / Eye Of The Tiger (1982年)
Survivor / Greatest Hits (1988年)など




 ​
Survivor サバイバー / Eye Of The Tiger 【BLU-SPEC CD 2】

 ​
【輸入盤】Best Of [ Survivor ]




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Last updated  2021年04月11日 12時35分06秒
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