音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

2017年05月04日
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テーマ: 洋楽(3407)
バンド唯一のスタジオ作にしてクラプトンのキャリアを代表する1枚(前編)


 デレク・アンド・ザ・ドミノス(Derek and the Dominos)は、エリック・クラプトンがデラニー&ボニー&フレンズの活動で一緒になったメンバー(ボビー・ウィットロック、カール・レイドル、ジム・ゴードン)とともに1970年に結成され、本作『いとしのレイラ(Layla and Other Assorted Love Songs)』だけ(後にはライヴ盤もリリースされた)を残して翌1971年に解散してしまったバンドである。

 上記のデラニー&ボラニーの影響によるアメリカ南部サウンドの影響に加え、オールマン・ブラザーズ・バンドのデュアン・オールマン(デュエイン・オールマン)が14曲中11曲ゲスト参加している。 「いとしのレイラ(Layla)」 は、本盤収録曲のタイトルであるが、邦訳ではアルバム表題も『いとしのレイラ』となっている。けれども、原題には両者の間に違いがあって、アルバム表題の方は『Layla and Other Assorted Love Songs(レイラならびにその他の取り合わせられた愛の楽曲たち)』となっている。

 ジャケットはシンプルに女性の絵だけで、バンド名も表題も何も印刷されていない。フランス滞在中に見かけた絵を採用したとのことだけれど、よく知られているように、クラプトンはパティ・ボイド(当時ジョージ・ハリスンの妻)に夢中になっていて、彼女への私的な感情がそのまま具体化されたのが本作品である。つまりは、このジャケットの絵画の女性像はパティと重なり合うものだった。

 本盤は、エリック・クラプトンのキャリアの中でベストと評されることもある作品で、筆者もそれにかなり同意する。表題曲のイメージやら、“レイド・バック”という文言やらがひとり歩きしがちだけれど、一つの側面だけで評価するのではなく、後述するように、トータルの完成度が非常に高いアルバムと言えるように思う。

 分量的には、現行のCDでは1枚にまとめられている(アルバム全体が77分で、現在は80分収録できるため1枚)。けれども元々のLPおよび当初のCD74分の規格の頃には2枚組だった(さらに、後にはいわゆる“レイラ・セッションズ”やアウトテイクなどを含む拡大版も発売されている)。上述のトータルの完成度と言うのは4面(4つに分けられた曲の塊ごと)で聴くことで際立つという印象である。そこで、本来のLP発売時のA~D面という流れを思い起こしながらアルバム全体を振り返ってみることにしたい。と言いつつも、1回の記事にしては長くなってきたので、続きは後編へ。

(収録曲の情報は 後編 に掲載します。次回更新まで、いましばらくお待ちください。)




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[期間限定][限定盤]いとしのレイラ/デレク・アンド・ドミノス[CD]【返品種別A】




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Last updated  2017年05月05日 05時22分11秒
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