音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

2020年01月24日
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テーマ: 洋楽(3407)
独特の音楽スタイルの吟遊詩人


 J・J・ケイル(J. J. Cale)はオクラホマ出身のギタリスト、シンガー・ソングライター(1938年生まれ、2014年没)。J・J・ケイルというアーティスト名は、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドのジョン・ケイルと混同しないように付けられた芸名(この人の本名はジョン・ウェルドン・ケイル)である。本盤『トルバドール(Troubadour)』は、1976年にリリースされた作品で、彼のスタイルが体現されたアルバムでと言えるように思う。

 J・J・ケイルの音楽スタイルは、“タルサ・サウンド”(タルサはオクラホマ州にある都市の名称)などと呼ばれ、ブルース、ジャズ、カントリーなどが相混じったものである。彼のスタイルは、しばしば“レイド・バック”と言われ、エリック・クラプトンがソロ・アーティストとしてやっていく際に目標として言及していたものでもある。

 実際、本盤には、クラプトンが本作発表の翌年にカバーして有名となった6.「コカイン」が含まれている。けれども、この曲だけを聴いておしまいというのでは、本盤はもったいない。個人的嗜好から何曲か触れておくと、まずは1.「ヘイ・ベイビー」。あくまで個人の感想だが、妙に病みつきになりそうなナンバーが多く、この曲はその筆頭である。本盤でぜひとも聴き逃がせないナンバーだと思うのは、2. 「トラヴェリン・ライト」 。そして、次点が8.「消えた女」。なんだか個人的思い入ればかりで曲を挙げているような気もしてきたが、とにかくどの楽曲・演奏も渋くてカッコいい。

 J・J・ケイル自身は、残念なことに2013年に74歳で亡くなってしまっている。とはいえ、彼の作品、とりわけ本盤はずっと後世へと聴き継がれて欲しいと思う。


[収録曲]

1. Hey Baby
2. Travelin' Light
3. You Got Something
4. Ride Me High
5. Hold On
6. Cocaine
7. I'm a Gypsy Man
8. The Woman That Got Away
9. Super Blue
10. Let Me Do It to You
11. Cherry
12. You Got Me On So Bad

1976年リリース。




 ​
トルバドール/J.J.ケール[SHM-CD]【返品種別A】



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