音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

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2021年06月04日
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テーマ: 洋楽(3407)
フィル・コリンズをメインに据えたトリオ期の締め括り盤


 メンバーが徐々に脱退していき、フィル・コリンズを軸とする3人体制で1980年代にポップなサウンドを志向して 「インヴィジブル・タッチ」 などのヒットを飛ばしたジェネシス(Genesis)。やがて1996年にはフィル・コリンズ自身も脱退することになる(ただし2006年に復帰)のだが、この“黄金期”の最後のスタジオ作となったのが、1991年の『ウィ・キャント・ダンス(We Can’t Dance)』というアルバムである。

 本盤は、大きなヒットを記録したアルバム 『インヴィジブル・タッチ』 以来、5年ぶりの新作で、全米4位、全英1位と好評を博した。前作と比べると、ポップさを一定程度は保ちながらも、過度にポップさを強調せず、どちらかと言えば、それよりも前のプログレ・サウンドがうまく盛り込まれている(フィル・コリンズにとってみれば、ひょっとすると、この折衷具合がバンド活動継続のモチヴェーション低下につながったのかもと個人的には勘繰りたくもなってしまうけれど)。

 シングルとしてヒットした曲という観点では、1.「ノー・サン・オブ・マイン」(英6位、米12位)と7.「アイ・キャント・ダンス」(英米ともに7位)が目立ったナンバーである。他に筆者の個人的な好みでとくに外せないと思うのは、一応シングルカットされたが上記2曲ほどヒットはしなかった2. 「ジーザス・ヒー・ノウズ・ミー」 。たたみかけるような演奏に加え、皮肉の聴いた詞の内容も気に入っている。

 これら以外に注目したい曲としては、10分ほどの長尺曲が2つ含まれている。ひとつは、3.「ドライヴィング・ザ・ラスト・スパイク」、もうひとつはアルバム末尾の12.「フェイディング・ライツ」である。この12.はプログレ色がいい感じに戻ってきているように思うのだけれど、同じような特徴のナンバーとしては、6.「ドリーミング・ホワイル・ユー・スリープ」も捨てがたい。

 結果的には、フィル・コリンズを含むジェネシスのスタジオ作としては、これ以上の新作が出ることはなかった。とはいえ、個人的には、その当時はそれこそよく聴いたし、現在も思い出しては時折引っ張り出してきて聴き続けている盤だったりする。 


[収録曲]

1. No Son of Mine
2. Jesus He Knows Me
3. Driving the Last Spike
4. I Can't Dance
5. Never A Time
6. Dreaming While You Sleep
7. Tell Me Why
8. Living Forever
9. Hold on My Heart
10. Way of the World
11. Since I Lost You
12. Fading Lights

1991年リリース。




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Last updated  2021年06月04日 05時37分59秒
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