音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

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2022年06月25日
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テーマ: 洋楽(3407)
パフォーマンスの高さが如実にわかるライヴ盤


 U2(ユー・トゥー)は、アイルランド発のロック・バンドで、グラミー最多受賞の記録でも知られる。1980年にデビューした彼らにも、もちろん、若い頃というものがあった。デビュー後に3作品を発表し、その勢いで初のライヴ・アルバムが発表された。それが、この『ブラッド・レッド・スカイ=四騎=(Under a Blood Red Sky)』というライヴ盤だった。

 “アンダー・ア・ブラッド・レッド・スカイ”という表題は、7.「ニュー・イヤーズ・デイ」の詞に出てくるフレーズである。本作では、米コロラド州のレッドロックス野外劇場でのライヴの夕焼けというイメージがあったそうだが、実際には、1983年6月5日の同地は悪天候で、激しい雨の中での演奏となった。そのため、同ライヴの音源は、1.と4.の2曲にとどまり、その分、西ドイツ(当時)でのツアーの音源が多く収録されている。

 リリース後、間もなかったサード作『WAR(闘)』の曲を中心に、ファースト作、セカンド作、さらにはこれらに収録されなかったシングル曲が並べられている。U2は、上記のグラミー受賞記録だけでなく、ライヴ・パフォーマンスが高いバンドとしても知られる。別に数や額が多いから素晴らしいというわけではないけれど、過去、複数の年においてコンサート収益1位を記録したり、米国における観客動員数の大きいコンサート(史上1~3位をU2が独占し、いずれも8万人超)を記録したりしている。

 実際、本盤の注目箇所は圧倒的なライヴ・パフォーマンスである。筆者の気に入っている演奏を何曲かだけ挙げておきたい。1.「グロリア」は、セカンド作に収められたナンバーだが、このライヴの方を聴いて好きになった曲。3.「アイ・ウィル・フォロー」はファースト作のオープニング・ナンバーだった曲で、セカンド・シングルでもあった彼らの原点みたいな曲だが、この演奏は、彼らのライヴ・パフォーマンスのエッセンスが凝縮されている。“U2ってどんなライヴをするの?”と質問する人がいたら、筆者はきっと“この曲を聴いてみて”と答えることと思う。

 後半(LP時代のB面)最初の5.「ブラディ・サンデー」は、言わずと知れた彼らの有名曲の一つ。北アイルランドの“血の日曜日事件”(1972年)を題材とした内容で、このライヴ盤でも聴きどころとなっている。さらに、この曲と同じくサード作からのシングルで、彼らの代表曲として知られる7.「ニュー・イヤーズ・デイ」は本盤のハイライトとも言える。もちろん、彼らはこのアルバムの後も進化を続け、さらなる高みに達するわけだけれど、デビュー数年のこの時点でいかに高いライヴ・パフォーマンスができ上っていたのかが、いま聴いても実感できることと思う。


[収録曲]

1. Gloria
2. 11 O'Clock Tick Tock
3. I Will Follow
4. Party Girl
5. Sunday Bloody Sunday
6. The Electric Co
7. New Year's Day
8. 40

1983年リリース。




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Last updated  2022年06月25日 09時03分17秒
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