音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

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2023年10月02日
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テーマ: 洋楽(3407)
輝かしきバンドのデビュー盤 


 1970年代後半、デヴィッド・ペイチ(キーボード)とジェフ・ポーカロ(ドラム)を中心にスタジオ・ミュージシャンたちから成るバンドが動き始めた。これら2人以外のメンバーは、スティーヴ・ルカサー(ギター)、ボビー・キンボール(ヴォーカル)、デヴィッド・ハンゲイト(ベース)、スティーヴ・ポーカロ(キーボード)といった面々であった。彼らが1978年にリリースしたデビュー盤が、原盤ではセルフタイトルの『TOTO~宇宙の騎士(Toto)』だった。

 名前のTOTO(以前、日本では4文字とも大文字で表記されていた)を見た日本人の多くは、便器で有名なメーカー(当時は東陶機器、以前の東洋陶器)を思い浮かべるかもしれない。けれども、アルバム・ジャケットは、宇宙をバックにしたエクスカリバー(中世イングランドのアーサー王伝説に出てくる魔法の力を持った剣)。そしてそのサウンドは、“産業ロック”とも呼ばれることになる、1980年代以降に向けた新たな方向性を既に示しているものだった。

 セッション・ミュージシャンとして活躍していた人たちがバンドを組んだのだから、その演奏の実力はこのデビュー盤からもはや完成されている。それに加えて素晴らしかったのは、上記のジャケ写から連想されるコンセプトが楽曲の音にもぴったりとリンクしていた点だろう。1.「子供の凱歌(チャイルズ・アンセム)」という冒頭のインスト曲で、リスナーはあっという間に“アーサー王の剣が宇宙に浮かぶ世界”へと誘われる。1970年代のそれまでのロックとは次元の異なる世界とでも呼べるものが、当時の感覚では新鮮だったということになるのだろう。

 1.に加え、筆者が気に入っているナンバーを少し見ておきたい。2.「愛する君に(アイル・サプライ・ザ・ラヴ)」は、1980~90年代のロック・ナンバーの雰囲気を先取りしている。3.「ジョージー・ポーギー」この少し後のTOTOの名曲の香りを既に持っている。さらに、7.「ふりだしの恋(テイキン・イット・バック)」と10.「アンジェラ」(個人的にはこちらが特にお気に入り)は、AOR的ロック/バラードというこの後の流れを先取りしているように思う。それから、9.「ホールド・ザ・ライン」は、TOTOにとっての最初のヒット曲となったシングルで、全米5位を記録している。


[収録曲]

1. Child's Anthem
2. I'll Supply the Love
3. Georgy Porgy
4. Manuela Run
5. You Are the Flower
6. Girl Goodbye
7. Takin' It Back
8. Rockmaker
9. Hold the Line
10. Angela

1978年リリース。



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Last updated  2023年10月02日 06時07分21秒
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