音楽日記 ~ロックやジャズの名盤・名曲の紹介とその他の独り言~

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2024年11月11日
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テーマ: 洋楽(3406)
没後6年目のアウトテイク集


 1980年、今風に言えば“育休”からの復帰を果たし、『ダブル・ファンタジー』を発表したばかりのジョン・レノン(John Lennon)は、凶弾に倒れて帰らぬ人となった。それから3年と少しが経った後、同作の未発表音源を含む『ミルク・アンド・ハニー』がリリースされたが、さらに1986年になって、別の未発表音源集がアルバムとして発表された。それがこの『メンローヴ・アヴェニュー(Menlove Ave.)』という盤で、前作と同様にオノ・ヨーコが監修したものである。

 本作は、未発表とはいっても、死の直前のものではなく、時を遡って1973~74年の音源である。アナログのA面(1.~5.)は、1973年、ロサンゼルスでのアルバム『ロックン・ロール』のレコーディング・セッションからのもの(ただし、2.のみ『マインド・ゲームス』のレコーディング・セッションの音源)。他方、B面(6.~10.)は、1974年の音源で、アルバム『心の壁、愛の橋』のリハーサル・セッションに由来する。

 まずはA面から注目の曲を見ていきたい。1.「ヒア・ウィ・ゴー・アゲイン」は、カバー・アルバムである『ロックン・ロール』のレコーディングで唯一録音された自作曲。実にジョンらしい曲で、彼が亡くなった後となってはないものねだりなのだが、これが煮詰まっていつか公表されるようになったかもしれないヴァージョンを聴いてみたかった。2.「ロック・アンド・ロール・ピープル」は、上述のように、別のセッションの音源のものだが、キレのある好曲でアレンジと演奏の完成度も高い。3.~5.のカバー曲はどれも出来がよいのだけれど、筆者の個人的好みで一つ挙げると、R&Bナンバーの4.「マイ・ベイビー・レフト・ミー」ということになるだろうか。

 B面に移って、こちらは『心の壁、愛の橋』のリハ音源ということもあってややマニア向けかもしれない。6.~10.の楽曲はどれもアルバムとして一度発表されている楽曲であるが、いずれの曲もジョンの“生の声”に近いヴォーカルと言える。個人的好みからすれば、7.「心のしとねは何処」や8.「枯れた道」がおすすめと言える。


[収録曲]

1. Here We Go Again
2. Rock 'n' Roll People
3. Angel Baby
4. Since My Baby Left Me
5. To Know Her Is To Love Her
6. Steel and Glass
7. Scared
8. Old Dirt Road
9. Nobody Loves You (When You're Down and Out)
10. Bless You

1986年リリース。



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Last updated  2024年11月11日 10時00分46秒
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