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でも我が家は「おまわりさん」にはお世話になった。息子と娘の通った小学校の隣には公園があり、その公園の片隅に交番があった。子どもたちは何かあれば交番に駆け込み、おまわりさんも子どもたちによく声をかけてくれた。時々どこかのクラスが交番にお礼のお手紙を届けたりもしていた。
娘が小学校1年生の時、公園から帰った娘が誇らしげに1枚の紙を持ち帰った。落し物を拾って交番に届けたことを示す書類だった。道で拾った小さなマスコット人形を2人の同級生と一緒に交番に届けたのだそうだ。おまわりさんは「何時頃どこで拾ったのか」を丁寧に聞き取り、褒めてくれたそうだ。娘はおまわりさんに褒められたことが嬉しかったようで、その書類を大事に持っていた。
1時間ほどして交番から電話がかかって来た!「先程お嬢さんが落し物を届けてくれました。ありがとうございます。実は・・・かなり傷んでいて、落し物と言うよりは捨てられた物かも、という感じで・・・こちらで処分させていただいてもよろしいでしょうか?」と(笑)。「は、はい。そのようにお願いします」と私は笑いをこらえて答えた。子どもの気持ちを考えていったん受け取ってくれたのだろう。もちろん電話のことは娘には内緒だ。
ところが30分ほどして、娘がまた泣きそうな顔で私の所に。「お母さん。お財布があった」と言う。「え?どういうこと?」と聞くと、「机の引き出しの中にあった」と。持って出たと勘違いしていただけで持ち出してはいなかったのだ(^_^;)。慌てて交番に電話して事情を話し謝った。娘も電話口に出て謝った。おまわりさんは笑って「そうでしたか。お母さん、怒らないであげてください」と何度も言ってくれた。
息子の自転車が買って1週間で盗まれた時も交番に駆け込んだ。他にも我が家は何かとおまわりさんのお世話になった。警察の不祥事を聞くたびに、地道な活動を続けるあの優しいおまわりさんたちも肩身の狭い思いをしているのだろうか、と少し気の毒に思う。