秋に咲くヒマワリ・・なのかもね。

秋に咲くヒマワリ・・なのかもね。

PR

Calendar

Freepage List

2014.12.07
XML
カテゴリ: 介護 Nursery Care
自分が40歳を過ぎた頃から、別の言い方なら親が70歳を過ぎたあたりから、親が突然倒れたらどうしよう、介護ってどうするのかなとかぼんやりとした不安が頭をよぎりましたが、これといった具体的な対策をきっちり立てないままある日その日は突然やってきて、そしてあわてふためき大混乱しました。

この本はそんなXデーに備えて、本を通じて著者の体験を追体験することで、あらかじめ自分なりにシミュレーションし、対策を立てるヒントにもなります。また、現在介護をしている方にとってもすぐに役立つ情報が出ています。よくありがちな愛と涙と感動の介護体験記の部分は極力抑えられて、実体験に基づきそれに対しての自分の考えを、自分に都合の悪いことも正直に素直に包み隠さず述べられていることに好感が持てる作品です。また、自分の直面した問題に対して深く掘り下げ調査・分析し、解決策を読者にマネー記事を読むような感覚で提供してくれています。

アマゾン:「おひとりさま介護」村田くみ著
muratakumi.jpg


というのも著者は高校卒業後、普通のOLを経て毎日新聞に記者として入社し、社会人入学で大学、大学院に進み、サンデー毎日で経済、マネー、環境、介護の問題で活躍する異色の経歴の持主だからだと思います。いつか彼女の半生記が出ればぜひ読みたいです。自分の直面した困難に対して、自分の仕事で後に続く人に解決策を提供してくれたところは大変素晴らしいことだと思います。

興味のある方は上記のアマゾンのリンクからなか見検索で目次をご覧になると良いと思います。

私が役に立ったと思ったのは下記のようなことです。
1. 救急車の利用の仕方
2. 救急車を呼んで病院のたらいまわしにあわずにあらかじめ受け入れ先病院を確保する方法。
3. 特別養護老人ホームへ入居するための調査書のポイント表:優先度の高い名簿に掲載されるには18点満点中13点以上必要。
4. 世帯分離制度の活用

できれば今後著者に掘下げて記事にしてもらいたいこと。
1. 救急病院のビジネスモデル:自分の親が脳梗塞で倒れたときは近所の公立病院はいっぱいで受け入れてもらえず、やむなく区内ですが不便なところにある救急病院に搬送されました。そこでは1日3万円以上の差額ベッド代の部屋に入るように強く勧められ、交渉の末、もう少し安い部屋に入ることで落ち着きました。重病で動かせない患者なのを良いことに人の足元を見て、高値を吹っかけるやり方は非常に後味が悪く、今でもその病院の新しい建物を通りかかると複雑な思いがします。この病院だけがそうなのかと思っていたら、数年前、近所の救急病院の外来の待合室で診察を待っていたところ、たまたま救急車で親が運ばれた男性が携帯電話で家族と話していて、このまま入院するには高額の差額ベッド代が必要ということを相談していました。ということは、これは特殊なケースではないのかも知れません。

2. 親が倒れて数ヶ月間のめちゃくちゃ忙しい時期をどう乗り越えるか:親が倒れてから数ヶ月間は、見舞い、医師との対応、リハビリ病院への転院手続き、リハビリの付き添い、退院後の介護体制の構築と目の回るような忙しさで体が2つあっても足りないくらいですが、それをどうやって乗り切るか解決策を提供してくれると良いと思います。

3. 海外の介護保険制度:日本より進んだ介護保険制度を提供している国の実態を紹介してほしいです。


【送料無料】 おひとりさま介護 / 村田くみ著 【単行本】









お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2014.12.07 22:45:58


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

© Rakuten Group, Inc.
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: