秋に咲くヒマワリ・・なのかもね。

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2018.04.29
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テーマ: 地震(292)
カテゴリ: 科学
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早いもので1995年の阪神・淡路大震災から23年、2011年の東日本大震災から7年、2016年の熊本地震から2年が経過しました。
「小松左京の大震災 ’95」はたまたま、小松左京さんの日本沈没を探していたときに見つけた本です。その中で、宏観異常現象について、地球物理学で説明できないからといって軽視せずに、軽視せずに研究したほうがよいと、地震予知に成功した中国の海城地震の例を紹介してあり、興味深かったです。


小松左京の大震災 ’95―この私たちの体験を風化させないために Kindle版小松左京 (著)


本文より抜粋
小松 地震予知のために、動物の行動などを調査する「宏観異常現象」の観測体制を一般に作っておいて効果があったのは、中国・遼寧省の海城地震ですね。 
弘原海 世界で最初に予知に成功した地震ですが、周恩来が偉かったのです。約百年前、中国・長安で世界最悪の地震が起こり、八十三万人も死んだ。一九六六年の河北省刑台(M6・8)以後、数回連続して大震災が起こったものですから、周恩来が大命令して国家地震局という統一した組織を作り、中国のデータ分析や専門家による広域調査を命じた。その結果、「ここが二、三年後に危ない」となって、「じゃあ、その地区を徹底的にやろう」と準備を始めた。地質学的な意味(長期予報)で危険だとすると、次は群発地震などが起こると予報(中期予報)した。それを測るとますます地震が近づいたと認識した。しかし、そこですぐ地震だとはいわないで、その次は何が起こるかの予報に重点を置く。それまでの歴史からみると、井戸の水位や温度が変わってきている。じゃあ一斉に井戸を測れと、十万人動員して測った。すると井戸の水位や水質が変わってきている(短期予報)。

一方、角田 史雄さんの「熊本地震の真相は「熱移送」」では、地震の原因は「熱移送」であると主張されています。地震が起きるとテレビでは何枚かのプレートがどうのこうのと専門家が解説していますが、なかなか地震の予知までは難しい中でいろいろな角度から研究が進むのはよいことだと思います。

次の「震度7」はどこか! 熊本地震の真相は「熱移送」 Kindle版角田 史雄 (著), 藤 和彦 (その他)



■参考リンク
Wikipedia:地震

「来年1月、伊豆で大きな地震があるかもしれない」ある研究者の警告 経産官僚も注視している 藤 和彦経済産業研究所上席研究員:現代ビジネス
角田氏が唱える地震発生メカニズムを我々は「熱移送説」と呼んでいるが、この説明をする前に、なぜ待望されながらもこれまで日本で地震予知が実現しなかったのか、筆者なりの解釈を披露しておきたい。結論から言えば、筆者は日本のほとんどの地震学者が採用する「プレートテクトニクス説」(以下「プレート説」)の限界に原因があるからだと考えている。
「プレート説」は1969年、米国から日本に上田誠也氏(東大名誉教授)らによって紹介され、やがて小松左京の小説「日本沈没」がベストセラーとなって、日本人にはなじみの深い学説となっていった。
NHKなどで繰り返し放送される地質や地震にまつわる番組は「プレート説」をもとに作られており、日本人の多くはこれをみな科学的な裏付けのある真理だと信じこんでいる。しかし「プレート説」はいまだ学説の段階であり、仮説の一つに過ぎない。
「プレート説」に基づく地震発生の考え方はこうだ。
地球上にある複数のプレートの移動により、プレート同士が衝突し、重い海洋プレートが軽い大陸プレートの下に沈み込む。その間にゆがみが生じてやがて解放されるとき、そのエネルギーが地震を起こす。その歪みが解放されるその時を事前に探知できれば地震予知は可能ということになる。もちろんこれは「プレート説」が正しければということが前提だ。
ところが昨今ではこの学説は揺らいでいる。
途中略
角田氏は、日本で従来行われてきたプレート説に基づく地震予知や予測の方法論とは、全く別の手法で「地震発生メカニズム」の学説にたどり着き、それを応用した地震予測を行っているのである。その学説が前述した「熱移送説」である。
「熱移送説」の特徴は、地震を発生させるエネルギーを「熱」と考えていることだ。
「プレート説」をとる地震学者は、地震を発生させるエネルギーはプレートが移動してくる際の大きな圧力と考えているが、角田氏は地球の地核から発生してくる「熱」をエネルギーとする。熱エネルギーは火山の噴火を発生させるが、地震にも大きな影響を及ぼしているというわけだ。火山の多い日本で地震が発生するのも、そのエネルギーが「熱」だからだと考えれば分かりやすい。
火山の場合は、熱エネルギーが伝わると熱のたまり場が高温化し、そこにある岩石が溶けてマグマ(約1000度に溶けた地下の岩石)が発生する。この際に高まったガス圧によって噴火に至る。
一方、地震は地下の岩層が熱で膨張して割れることによって発生する。例えば鉄を溶接したものは大きな力をかけても剥がれにくいが、熱することで簡単にはがれるようになる。これと同じで、熱のエネルギー量が多ければ多いほど、大きな破壊=地震が発生するのである。

Wikipedia:海城地震
海城地震(かいじょうじしん)は、中華人民共和国遼寧省海城市一帯で1975年2月4日19時36分(中国標準時, UTC+8)に発生したマグニチュード(Ms)7.3の地震である[2]。行政当局が事前に警報を出して住民を避難させており、避難が行われた地域では人的被害が軽微で済んだため、結果的に地震予知の数少ない成功例となったことで著名である。当初は予知成功例として予知の楽観的見方とともに伝えられたが、後にこの地震特有の顕著な前震が幸いしたと分析され、他の地震の予知に普遍的に適用できるものではないとされるようになった[4][5]。

Wikipedia:宏観異常現象
概要
地鳴り、地下水、温泉、海水の水位変動、水質の変化、動物の異常行動、天体や気象現象の異常、通信機器、電磁波の異常など、大規模な有感地震の前兆現象として知覚されるとされている現象で、ことわざや民間伝承、迷信の形で知られているものもある。
これらの現象と有感地震の因果関係は、一応の説明(「動物の異常行動は低周波の振動などを敏感な動物が感知して騒ぐため」など)がなされているものもあり、地震予知や地震発生のメカニズム解明へ役立てようという動きがないわけではないが、定説として論じられるほどの科学的な根拠や統計的な信頼が認められているわけではない。また、地震予知ができる程には至っていない。





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Last updated  2018.04.29 08:42:16


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