True Life Blues

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2009年09月03日
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カテゴリ: カテゴリ未分類

穏やかな恋人と一緒に暮らす、静かで満ち足りた日々。
これが私の本当の姿なのだろうか。
誰もが羨む生活の中で、空いてしまった心の穴が埋まらない。
10年前のあの雨の日に、失ってしまった何よりも大事な人、順正。
熱く激しく思いをぶつけあった私と彼は、誰よりも理解しあえたはずだった。
けれど今はこの想いすらも届かない―。
永遠に忘れられない恋を女性の視点から綴る、赤の物語。

赤の反対は青(Blu)で辻仁成が書いているようです(未読)

小説の冒頭に永遠に忘れられない阿形順正についての想いが簡潔に綴られた後
主人公「あおい」のイタリア、ミラノでアメリカ人の恋人との
淡々とした幸せな生活を送るようすが描かれています。
そんな「冷静」な日々の中、時折思い出される「情熱」の順正。
情熱の日々は過去の物であり、主人公は穏やかに幸せに
ミラノでの日々を過ごしていて、江國香織らしい
整然たるストーリーが展開されて行きます。

ラストでは過去の物となっていたはずの「情熱」が
目の前に現れ、あおいは初め動揺しながら
過去の記憶「情熱」が未来の記憶「冷静」になるような体験をします。

ラストの過程は悲しさではなく
とても幸せで満ち足りた時間を経ています。

小説を読んで泣く事は良くあるけれど
それはいつも悲しいシーンなのです。
でもこの小説ではラストで幸せさを感じて嬉しくて涙してしまいました。

あぁ、よかった。決してハッピーエンドではないけれど
素敵な終わり方だった。と思えた読後感です。
あおいに感情移入した訳ではないけれど、
「あがたじゅんせい」という名前も素敵な
あおいの想う順正に私も焦がれてしまいました。

辻仁成の「Blu」も読まなくては。





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最終更新日  2009年09月03日 23時37分39秒


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