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◆サナエトークン仕掛け人証言
『週刊文春』5月7・14日号「高市陣営が流した『進次郎は無能』動画」が話題になっている。昨年の自民党総裁選で「実務経験ゼロ 耳障りの良い言葉しか言えない『客寄せパンダ』」などと小泉進次郎議員を中傷するショート動画が流布されたのだが、仕掛けたのは高市陣営だった、という記事だ。今年の衆院選でも中道改革連合の複数の候補者を中傷する動画が投稿されたという。
同記事で証言しているのは、サイバー分野の技術者である松井健氏。昨年9月、知人から高市氏の最側近である木下剛志秘書を紹介され、「総裁選で高市陣営が苦戦しているので手伝ってあげてほしい」と依頼されたという。「翌日にすぐチームに参加し、高市事務所とWeb会議を開きました。陣営の現状をヒアリングすると、木下秘書から『すでに陣営でも切り抜き動画の作成を業者に頼んでいるが、数字が伸び悩んでいる』『力を貸してほしい』とのことだった」
高市氏が総裁選に勝利した後、木下秘書から「『いままで色んなところにネット対策頼んできたけど、松井さんがダントツですわ』『また次もよろしく頼みます』と言われました」という。
この松井氏とは、実は暗号資産「サナエトークン」の仕掛け人として同誌4月9日号で実名告白していた人物だ。衆院選後の2月25日に高市首相の名前を冠した暗号資産(仮想通貨)を流通開始、買いが殺到したのだが、3月2日に高市首相が「この卜―クンについては、私は全く存じ上げません」とXで関与を否定。価格は暴落してトークンは発行中止となった。「首相の名を騙った投資詐欺」と見られて炎上した松井氏が、実際は木下秘書に伝えていたと告白したのがこの記事だった。
自身を切り捨てた高市事務所に対する反撃というわけだが、今回の動画作戦についての告発もその延長と思われる。問題は実際に高市事務所がどう関わったかだが、首相は8日に国会で質問され、「他候補のネガティブな情報の発信や、動画を作成し発信するといったことは一切行っていないと報告を受けています」と答弁した。
真相はいったいどうなのか。
(月刊『創』編集長・篠田博之)
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