フリーページ

より良い明日をめざして



 日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、われらとわれらの子孫のために、諸国民との協和による成果と、わが国全土にわたつて自由のもたらす恵沢を確保し、政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起ることのないやうにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであつて、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。これは人類普遍の原理であり、この憲法は、かかる原理に基くものである。われらは、これに反する一切の憲法、法令及び詔勅を排除する。

 日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであつて、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。

 われらは、いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであつて、政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従ふことは、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立たうとする各国の責務であると信ずる。

 日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓ふ。(日本国憲法 前文)
2024年11月30日
XML
テーマ: ニュース
カテゴリ: ニュース
月に一回、「しんぶん赤旗」にコラム記事を書いてる竹田砂鉄氏は、このところ連続して「自民党の裏金問題」を書き続けていることについて、19日の「しんぶん赤旗」に、次のように書いている;


 これまで9カ月連続、このコラムで「裏金をつくっていた自民党議員はなぜ辞めないのだろう」と書き続けてきたが、衆議院選挙を経て、さすがにこの言い方は使いにくくなってきた。いや、なぜ、使いにくいのだろう。そんなことはない。今、一瞬、使いにくくなったと自分が感じてしまったのはなぜなのか。

 ある程度の裏金議員が落選し、それでもやっぱり当選した裏金議員がいる。その後者について、自分から、あるいは支援者から「禊(みそぎ)が済んだ」なんて言い方が聞こえてくる。今回の選挙、「自民党とカネ」への評価が下される選挙にはなったものの、当選したからといって裏金が許されたわけではない。議論してから解散すると明言していた石破茂首相が一転して、議論の機会をつくらずに解散に踏み切ったのは、選挙による勝敗の「勝」を「これで許された」につなげたかったからだが、それ以前に、裏金をつくっていた議員は政治の世界から去るべきだった。

        ◇ ◆ ◇

 大分2区から出馬するも落選した自民党・衛藤征士郎は「野党やマスコミが不記載問題を『裏金』と訴えたことが大きく影響した」と述べたそう。裏金を必死に「不記載」と言い換えて矮小化に励んだものの、それが及ばないと、野党とマスコミのせいにしてみせる。さすがに見苦しい。

 現状、派閥の領袖(りょうしゅう)は裏金の経緯を知らず、会計責任者が勝手にやったことになっている。この「設定」を信じてみるとして、すると、限られた会計責任者の暴走によって、自民党は衆議院選挙で過半数割れになるほどの敗退を喫した。ふと思う。どうして、自民党のトップ・幹部・議員・支球者は、この会計責任者を問い詰めないのだろう。糾弾しないのだろう。

        ◇ ◆ ◇

 政治家だろうが、自分のようなライターであろうが、あらゆる仕事には信頼関係が必要。細かい取引が多くなったので、ここ数年は税理士に相談しながら確定申告しているが、もし税理士が書類を改ざんし、不当な利益を得て、その結果、自分の名誉が著しく毀損(きそん)されたと知ったら、自分は自分のために、その税理士を告発する。提訴するかはさておき、事の流れを明らかにして、自分の潔白を立証する。当たり前の話だ。

 でも、会計責任者が特に悪かったことになっている今回の裏金問題、政党としての土台がグラつくほどの事態になったのに、なぜか会計責任者を責める声は聞こえてこない。むしろ、野党やマスコミのせいにしたりもする。なぜだろう。

 石破政権は裏金問題を受けて、年内にも政治資金規正法を再改正するという。 そもそも、今回の裏金問題、誰がどのように始め、一度やめたものを再開するように指示したのは誰で、その金を何に使っていたのか、全体像は明らかになっていない。 「ルールを守る」という、小学校の掲示板に貼られているようなメツセージを選挙で掲げた自民党、彼らはまだ何も明らかにしていない。選挙を経たからといってリセットは不要。同じように問えばい 。
(たけだ・さてつ ライター)


2024年11月19日 「しんぶん赤旗」 8ページ 「竹田砂鉄のいかがなものか-裏金問題 問い続ける」から引用

 政治家だろうが、ライターだろうが、あらゆる仕事には信頼関係が必要。それは当然であり、自民党議員の事務所も同じです。自民党議員の事務所に勤務する事務員も会計係も、全員が議員と切っても切れない厚い信頼関係で結ばれているからこそ、「キミ、済まないが、今回の件はすべてオレに相談なしで、キミが独断で全部やった、ということで通してくれ。キミの身分はオレが保障するから、オレを信じてほしい」というような、厚い信頼関係に基づいた会話が交わされた結果、本当は議員の指示で政治資金報告書に記載しないで、議員の指示する金庫に保管し、買収資金として必要な時に金庫から出していたわけです。こういうやり方は安倍晋三事務所が、山口県の有権者団体を東京の「さくらを見る会」に無料招待したときの費用を安倍事務所が全額負担したことがバレて、政治資金規正法違反の罪に問われたときに、安倍氏は「あれは秘書がやったことで、自分は何も知らなかった」という取ってつけたようなウソをついたところ、取り調べの検察官は「なるほど、分かりました」と言って、秘書が勝手にやったことにして罰金100万円を課したのでした。そして表向きはその秘書を安倍事務所は解雇したのでしたが、約1か月後、たまたま安倍事務所の前を通りかかった「しんぶん赤旗」の記者が、ふと見ると、先月解雇したはずだった「秘書」が、何時の間にか「復職」しており、「なるほど、自民党議員と秘書というのは、こういうふうな厚い信頼関係で結ばれているんだなぁ」と、変なところに感心したと同時に「しかし、世の中、これでいいんだろうか?」という大きな疑問を感じたと、その記事には書いてありました。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2024年11月30日 01時00分08秒


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

佐原

佐原

コメント新着

捨てハン @ 潰れそうな新聞なら東京、朝日、毎日が挙がるかなぁ >全国紙は世論のありかを明らかにし、国…

© Rakuten Group, Inc.
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: