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A事業所では、発達障害者の就活に困難な現象が発生していると考えられます。理由としては、第一に、「 自己理解のできていない発達障害者に就活をさせていること 」を挙げることができます。そして、第二には、「 スタッフが発達障害を理解していない 」ということです。さらに、第三の理由としては、「 公認心理師や臨床心理士の有資格者がいない 」ことです。
一度、スタッフに「A事業所に臨床心理士はいますか?」と質問したことがありました。しかし、その場での即答は避けられ、後日、「企業秘密に関することは答えられない」と言われ、ただ呆れて笑うしかありませんでした。 ブラック企業並みの模擬職場においては、困った利用者によって精神的に傷ついている発達障害者が多いと思われます。実際、そういう可能性のある行為が起こっても、スタッフは誰も気がつかないようです。
中には、マウントを取られたり、モラハラをされても気づかない発達障害者もいます。あるいは、何が原因かわからないまま体調を崩す方もいます。周囲の他の利用者が気づいてスタッフに連絡をしても、何のフォローもしてくれません。事なかれ主義というか隠蔽体質かわかりませんが、これでは全く意味がありません。
その点、気分障害圏の利用者は顔に出たり、欠席したり、表面化しやすいので、スタッフから声をかけてフォローしやすいのかもしれません。ところが、発達障害者も同じように心が傷ついていますが、表情に出さない人が多いので、心理士有資格者による専門家のフォローが必要となります。しっかり傾聴を行いつつ、発達障害の方の気持ちや考えに寄り添ったカウンセリングが大切です。さらに、事業所に臨床心理士がいることで、資格のない他のスタッフのレベルアップを図ることができます。
一度、依怙贔屓(えこひいき)の被害に遭った発達障害の利用者に、その時の状況をさりげなく聞いたことがあります。すると、「あれはパワハラですよね?」と聞き返してきました。ただ、本人は大事にはしたくないようだったので、それ以上突っ込むことはしなかったのですが、こうした細かいフォローが発達障害者には必要な気がします。
また、マウントを取られてしまった被害者に対しても、「そもそも他者を批判する場ではないし、言った人が全く個人的な偏見を持っているので気にしない方がいいですよ!!」と教えてあげました。本人は大変純真な方で、相当気にされていたようですが、こういう一言で悩みが解消されたようです。結局、このような細かいフォローがきちんとされないと、最終的に、就活にも影響してくるということです。
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