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昨日は疲れと気落ちで体調を崩したことで、残念ながら日課であったブログが書けませんでした。昨日朝(日本とは時差の関係上、どうしても朝早くなる)、私の口座がある日本のとあるメガバンクの担当者と、妻の死亡に伴うベルギ-での遺産相続手続きに必要な『残高証明書』の発行をお願いしました。銀行口座は通常支店にあるので、当然支店の担当者と話をしたのですが、想像した通りかなり難航しました。いや、想像以上でしょうか…。こちらからお願いした内容は次のようなことです。1)ベルギ-の法で、最長4か月以内に手続きを終えることが必要。2)その間、ベルギ-の銀行口座は凍結されるので、迅速な対応をお願いしたい。3)時間短縮のため、申請書や作成した証明書の内容確認を電子メ-ルでやり取りしたい。この中で個人的に最も心配なのは、折角作成してもらった証明書の記述が、何らかのミスや勘違いで使い物にならなくなった場合です。その場合はゼロからやり直さなければならなくなり、大変な時間的ロスになります。なのでそれだけは避けたい。つまり上記の3)はかなり重要なポイントなんです。これに対して銀行側の対応は次の通りです。1)書類のやり取りは全て郵送(普通航空便)で。これ以外は対応出来ない。2)内容の確認も含めて、電子メ-ルでは出来ない。3)手順としては、依頼書を郵送するので記入後『届出印』を捺印して返送すること。4)依頼書を受け取り次第、その内容に沿って『残高証明書』を郵送する。その場合、確認のため電子メ-ルでベルギ-に書類(スキャン)を送付することは出来ない。来週月曜に発送手配することことなので、ベルギ-での郵便事情や作成時間を考えると、こちらに証明書が届くのはいまから約3週間後になりそうです。遺産相続に関する他の書類などは既にそろっているので、今は残高証明待ちの状態です。その間こちらの口座は凍結されたままなので、少しでも日数を短縮できないか何度も言葉を尽くしてお願いしましたが、『できません』の一言でした。私から見れば、15日いや10日間にすることだって可能に見えますが…。そればかりか電話の最後の最後に、『あなたは当グ○○○ダイレクトの規約に違反しているので、出来るだけ早く解約して頂きます』という『最後通牒』まで言われる始末でした。これには私も動転して、『年金口座が変わるということは、年金機関への連絡だけではなく、ベルギ-の連邦機関(税務庁)にも連絡しなければならず、それだけは絶対に止めて欲しい』と懇願しましたが、『依頼書と一緒に口座の解約依頼書も同封してよろしいですね?』と有無を言わせぬ口調で断罪されました。では解約した(こちらの意に反してせざるを得ない)場合どうなるのか訊いてみると、口座番号はそのままだが外国送金は出来なくなる、代替手段はない、当銀行には海外駐在員や派遣者以外の人が海外から当銀行にアクセスして外国送金できるシステムは無い、とまで言われました。本当でしょうか?要は、年金をベルギ-に送金したいならば、他行でお願いします、と遠回しに言われたのです。少なくとも私はそう解釈しました。そのことを彼女(担当者)に確認すると、『そこまでは…』と言葉を濁すだけで、明確な否定はありませんでした。もし他行に行ってください、ということが本意でないなら即座にはっきりと否定するのが普通ですが…。実はこれを書いている今も、本当にそんなことを言われたのか正直半信半疑なのですが、何回も聞き返しましたから間違いはないと思います。今になってみれば、要するにグ○○○ダイレクトの規約(これは駐在者や派遣者専用)に違反(彼女はこう言いましたが、私は本当に『違反』しているのでしょうか?)していることを盾にとって、嫌がらせをしてなんとか解約させようとしたとしか考えられません。支店の担当者からしたら、外国での何だかわからないことで面倒で手間のかかる顧客を追い出したかったのでは、と思います。この後私は何を話したのか覚えていませんが、その時の担当者の口調から《有無を言わせずに送金手配システムをストップする》ニュアンスを感じたので、電話を切って直ぐに日本の口座からベルギ-の口座への送金手続きをしようとして、フト手が止まりました。我ながらかなり動転していたようです。ベルギ-の口座は凍結されている(正確には入金できない状況)のですから、入金できない、ということを忘れていました!それで今度は急いで銀行の担当者に電話して、『直ぐに外国送金をできなくする処置をとらないで欲しい』と懇願しました。万が一送金することを拒否されてしまえば、年金は入金されるもののベルギ-に送金する手段を断たれてしまう、ということで、日本の誰かに頼むか私自身がその度に日本に行って送金手続きを取らなければならないことになるのです。私の懇願に対して何と言ったと思いますか?その担当者は『解約を承諾されない限り解約されることはありません』と返答したのです。つまりは私が承諾した旨の書類にサイン(捺印)しない限りは有効にはならないのです。『なんだ、そうならば何も変わらないじゃないか!』と思ったのも無理ありません。でもよくよく考えてみると奇妙ですよね。前に話した時は『私の承諾なしには』ということは一言も触れず、とにかく解約して頂きますの一点張りでしたから。これはもしかすると《詳しい情報を意図的に隠して、解約させるように誘導した》のではないか?言葉は悪いかもしれないが、騙そうとしたのではないか、という考えが浮かんできました。実は、担当者からその話を聞いた時には正直安堵しました。70歳近くなって年金という生死にかかわることで煩雑な後始末を押し付けられたのではかないません。とりわけ妻の死や煩雑な相続手続き、口座の凍結で精神的にも経済的にも(今のところ大丈夫ですが)断崖絶壁の道を歩いている心境のところなのに。しかし一方で、その担当者の言動やタイミング、その物の言い方には納得できない釈然としないものを感じました。こういうことは私は絶対に口にはしたくはないのですが、余程腹に据えかねたのだと思います。思わずこう言ってしまいました。『あなたがこれまでに言ってきたことは、配偶者の死の悲しさや寂しさから立ち直れていないものに対するものの言い方ではないのではないか?しかもそれに付け込んで解約を強制(少なくとも私はそう感じた)、それが不適切であればそうするよう誘導するなんて、あなたのそういう行為には私には納得できない!』とか何とか(よく覚えてはいませんが)冷静にしかし断固とした口調で話したと記憶しています。私はその時に涙声になっていたかもしれません。そうであっても恥ずかしいとは思いません。その時の担当者の反応は…無言だったので分かりませんでした。次に述べることは個人的な感想で、他意はありません。実は相続に関する手続きを進めている時には、当然ながら妻の死という事実が枕詞のように出てきます。その時相手は必ずお悔やみを言ってきます。これはビジネスであれば『儀礼的な挨拶』というものなのですが、今回日本の銀行の担当者2人程と電話で話しましたが、『お悔やみ』などは全く言われませんでした。実は、若い頃の私がもし担当者だったら、もしかしたら『お悔やみ』はいえなかったかもしれません。日本では通常(個人的見解です)通夜や葬式などの公式行事に参列する場合は『お悔やみ』をいうことはマストですが、それ以外の場では会釈をする程度でしょうか?今回のような電話での対応では、もしかすると銀行の対応マニュアルには記されていなかったかもしれません。だからと言って『日本人は…』などと言うつもりは毛頭ありません。私の言いたいことはそんなことではないのです。私が言いたいのは、挨拶云々などではなく顧客の(当たり前の)心情を慮る心遣いが無かった、あるいはその気持ちを逆なでするような言動によって、相手(私です)が傷ついていることさえ先方が考えていなかった気付いていなかったことに衝撃を受けました。昨日はそのことで疲労と共に落ち込んでしまったくらいです。いやあ、長くなってしまいました!実はここで書きたかったことは違うのです。タイトルに書いたように、当該銀行の対応、というか仕事ぶりにかなり違和感を感じたんです。その違和感とは、1)本人認証は『届出印』でしか認めない。ネットや電子メ-ルでの一切の確認や認証はしない。2)書類の送付と受け取りは全て郵送とする。普通航空便。3)電子メ-ルの使用不可。送付しない、受領しない。一言で言えば、20年前以上、つまり20世紀末の仕事のやり方が今でも続いている、ということでしょうか? これが日本のメガバンク(当該銀行は日本のトップクラスの銀行です)の実情なのでしょうか?1)については印鑑の使用を否定するものではありません。しかし印鑑でしか本人確認ができないので、依頼書は郵送するしかないとの返答に違和感を感じました。では時間短縮のために(郵送では通常は1週間はかかる)書類を電子メ-ルで送ってくれないか、との依頼にもダメ、の一言。印鑑の使用を続ければ、いっぽうで数々のデメリット(利用者側)が生じます。そのデメリットを少なくして利用者の負担を軽減するのが銀行側の務めだと思います。2)前項とダブりますが、普通航空便の郵送では通常1週間はかかります。なのでこちらから書留やDHLなどの迅速な送付にして欲しい、費用はこちらで持つ、といってもそれは出来ないの一点張り。当然ですが、私が書類を返送する時はDHLなどの最短で送れる手段を使います。自分で腹を痛める訳ではないのに、頑ななまでに拒否するこの姿勢には心底呆れるしかありません。3)電子メ-ルを使用できない理由を訊いても『出来ないものは出来ません。理由はお答えできません』ということでした。社会一般に使われている連絡通信手段を使えない理由を、顧客に説明できないのは理解に苦しみます。この人たちは日頃から顧客に対してこのように接して対応しているのでしょうか? 説明できない理由などないはずです。説明できるようにマニュアルに記載しておけばいいじゃないですか?といいたい。何はともあれ理由は不明ですが、電子メ-ル使用は当該銀行では業務用にさえ使うことはご法度の様です。本当ですかね?ここまで書いてもう疲労困ぱいです。かなり疲れてきました愚痴を並べても事態が改善されることはないのですが、それでも言わずにはおれません今の世界で、電子メ-ルを頑なに拒否する会社なんか日本にしかないのではないでしょうか?私の知っている限りでは、日本年金機構や年金事務所も然りでした。一方で、企業年金に関しては電子メ-ルが使えましたから、やり取りがスム-ズでした。この違いはどこから来るのでしょうか?今回の妻の死による遺産相続手続きや名義書き換えには、ベルギ-でも面談しなければならないこともありますが、手続き(書類の送付など)の殆どは電子メ-ルなどで出来るので、本当に助かります。実は今真剣に考えていることがあります。今回は私が何とかするとしても、次回、つまり私が死んだ場合のことを考えると、残された子供たちが今の私が負っている苦労をさせないためにも、日本の銀行とは手を切っておこう、ということです。日本語の話せる私でさえこんなに苦労と落胆、屈辱(ちょっと大げさかな?)を味わっているのに、日本語の話せない子供たちが、頑固一徹で顧客の利便性よりも自分たちの業務の昔ながらのしきたりを優先する銀行に歯が立つわけはありませんから、今回の件が一段落したら真剣に将来のことを考える時期に来ていると思います。今頑張って生きている子供たちに、出来るだけ面倒なことを残さないようにするのが、今回の一連の手続きや騒動で痛感したことです。長くなってすみませんでした。当然のことながら銀行名は伏せてあります。私の本意は『仕事のやり方が時代遅れではないの?』ということに尽きます。こんなやり方でもメガバンクであることが正直信じられません。本当に。PS)今回の内容で気を悪くされたメガバンクにお勤めの方、ごめんなさい。でもやっぱりおかしいと思ったので書いてしまいました。2つのブログランキングに参加しています。↓ポチッと押していただけたら嬉しいですありがとうございますにほんブログ村にほんブログ村
2024.04.20
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昨日はハードな一日でした…。勤めを辞めてからかなり経ちますが、引退後で覚えている限りでは昨日が一番忙しかったのではないかな、と思います。忙しかった理由は勿論妻の死去に伴う相続手続きです。これが何とも面倒で手間と時間がかかるプロセスなんです。厄介なのは相続手続きだけではなく、妻のフランス年金と私のベルギ-年金からの問い合わせの対応や、妻名義の保険の名義書き換えに伴う厄介な作業があり、正直私一人だったら全く手が付けられずに呆然としていたと思います。昨日4月16日には、やっとのことで公証人に面談することが出来、妻と私の財産の確定作業がスタ-トしました。公証人によれば、私と妻の全ての口座残高を確定する必要があり、そのためには私の日本にある口座の残高の証明書が必要となります。一方、持ち家については資産価値を不動産屋に算出してもらう必要があり、さっそく明日からでも3つほどの不動産屋に連絡を取り、家中を見てもらってから資産価値の見積もりを書面で回答してもらうことになります。実は公証人と会って初めて分かったことですが、相続に関しては私の子供たちが相続税を払うことになります。現時点で判明している情報から、大まかな相続税の金額を聞いた時の子供たちの驚きと落胆は今でも目に焼き付いています。彼らにとってはかなりの高額と言っていい金額でした。実はもう一つ驚いたことがありました。相続に関する調査が終わり私の口座の凍結が解除されるには、早くとも数か月はかかるというのです!公証人との会談後、遅くとも数週間後には口座が使えるようになると期待していた私には大変なショックでした。凍結前に下ろしたキャッシュの3分の一ほどは既に日々の買い物などで使っていますから、やはり銀行で法が許す範囲内で新しい口座を開設するしかないようです。ということで、公証人からいくつかの宿題をもらった後、私と息子は銀行に向かいました。担当の方と話してわかったのですが、新しい口座を新設するのではなく、現行の当座預金口座の凍結を解除してくれるというのです! これならば口座番号変更の手続きをする必要は無いので、大いに助かります!口座に入金できる金額には制限がありはしますが、余程金額の大きい請求書が来ない限りは何とか生活には困らない、という安心感が出てきました。(尚、入院費用などの高額な支払いについては、銀行が一時的に立て替えてくれるということなので助かります)その時の話では、翌日には口座が解除されるという話でしたが、この記事を書いている現在までは解除されていないようです。まあベルギ-に住んでいればこの程度のことはよくあることですから、特に気にはなりませんが。でも早く解除して欲しい!最後に、車の修理で行ったガレ-ジと銀行で、妻の死に関してお悔やみを言われました。それは別に何ともなかったのですが、相手の女性から『良い方でしたねぇ』とか『最後にお会いした時のことを覚えていますよ』などと言われた時には、私も子供たちももらい泣きをしてしまいました(正確に言うならば、私はぐっとこらえてはいましたが)。少しでも生前の妻のことを言われると、1か月経った今でも悲しみや寂しさが込み上げてくるのは何故なんでしょうか?娘には、こういう時は人前だって泣いていいのよ、などと言われはしますが、さすがに初対面の人の前では『堂々と』は泣けないものです。あと数か月は続く相続手続き…。将来、私が死んだ場合は同様の手続きを子供たちは繰り返して、また相続税を払うことになるのです。それを思うと残される子供たちが不憫に思われてなりません。これからは子供たちが困らないよう、生前からしっかりと身辺をきちんとまとめて必要な情報はすぐわかるところに保管しておく必要がありそうです。情報を集めるだけでも一苦労ですから。そう、それに遺言書も残しておいた方がいいかもしれませんね。まあ大した財産は無いので、二人仲良く助け合って生きて行ってくれ、などというどうでもいいような内容になるかもしれませんが…2つのブログランキングに参加しています。↓ポチッと押していただけたら嬉しいですありがとうございますにほんブログ村にほんブログ村
2024.04.18
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数日前に、ある事の事務処理が終わったとの連絡が、母方の叔父からメールで連絡がありました。事の発端は、3月末まで遡ります。母方の叔父のKさんから、突然次の内容のメールを受け取ったことから始まりました。「30年以上前に無くなった姉の遺産相続に関することで、銀行残高と株式がいくばくか残っているので、今のうちに遺産相続手続きをしておきたい。ついては、その代行を自分がやることに同意して欲しい」というものでした。この連絡を受け取った時、まず奇妙な感覚に陥りました。まず、30年以上前に亡くなった人の遺産相続を今やることと、今まで誰の目にも止まらなかった遺産が残っていたことが不思議でたまりませんでした。どういう経緯で見つかったのか聞いてみたところ、ある証券会社からの連絡で株式が見つかり、銀行口座残高も分かったという事でした。そしてもう一つ、叔母の相続人の中に自分が入っていることには正直びっくりしました。相続人という、ミステリ-小説(私はミステリー大好きです)の中ではありふれた言葉、設定なのに、いざ自分が関わってくるとどうも現実感がありません。相続人は、亡くなった叔母の妹弟3人と、姪甥にあたる私と私の姉の計5人。叔父のメールに書いてありましたが、今これを放置しておくと次の世代、子供や孫に面倒な手続きを残してしまう事になる、とのことで、私としても相続手続きをしていただくことに全く異存はありませんでした。そして相談の結果、というか叔父の音頭取りで、慈善団体に寄付することになりました。その手続きが終了しました、というのが先日届いたメールの内容でした。遺産相続というと、2つのことが思い出されます。一つ目は、ほんの2,3年前に、義理の娘がある女性(仮にAさんとします)から連絡を受け取ったことから始まりました。Aさんは、義理の娘が幼少の時に失踪した父親の同棲相手で、父親が亡くなったことから彼名義の銀行口座からお金を引き出せなくて、日々の生活にも困っているので助けて欲しい、との連絡を受けたのです。その女性と父親は正式な婚姻関係は無いので、彼の遺産には何一つ同棲相手には手が付けられないのです。2人の間の子供はまだ未成年なので遺産相続は出来ず、困り果ててただ一人の実の娘である義理の娘に助けを求めてきた、というわけです。義理の娘は、自分と母親を捨てた父親には憤慨していたものの、残された彼らの惨状を知って銀行口座からの引き出しを引き受けることになりました。かなり複雑な心境だったでしょうが、よく考えてみれば腹違いの姉弟妹という事になりますから、手を差し伸べないわけにはいかなかったのでしょう。もう一つは7年ほど前でしょうか、ギリスから1通の封書をイ受け取りました。それはイギリスに現地法人がある日本企業のS氏からで、「あなたは故○○氏の遺産約28億円を相続する権利があります」との内容を読んでビックリ仰天しました。長い手紙でしたが、要約すると経緯はこんな感じです。(一部詳細は記憶が定かではないかも)「ビルマで財を成したのちに渡英した故○○氏には、家族は無く相続人は誰もいなかったが、遺書に貴殿の名前が記されていたことから、当地の日本大使館の協力を得て、貴殿の住所を知った次第です。ついては遺産相続に同意していただくならば、次のemail addressにコンタクトしてxxxxxxxxxxx。また、貴殿を見付けるのにこれまでに掛かった経費や手数料としての〇千ユーロを、記載されている銀行口座に振り込んで欲しい」という様な内容だったと記憶しています。私はこの手紙を読んだ時に、奇妙な感覚に襲われてしまいました。何だかそれこそミステリー小説のワンシ―ンそのままだからです。思わず「面白い!」と叫んでしまいたいほどでした。同時に、この手紙の内容が余りにも荒唐無稽なのと、最も肝心な自分が遺産相続人である根拠に触れておらず(故○○氏の名前にも覚えが無い)、また不自然な内容だらけなので、如何にも莫大な遺産金額に目を眩ませてお金をだまし取ってやろう、という魂胆が丸見えの浅知恵には、思わず笑ってしまいました。しかし、28億円という金額は、やがて徐々に恐ろしいほどに効果を上げてきて私を悩ませ始めたのです。-もし、これが本当だとすれば大変なことだぞ。嘘ではないという可能性も無いのではないか?などと、頭では100%詐欺であることが分かっていながら、心が微妙に揺れてくるんです。恐ろしいですね、欲というのは…。結局、欲には勝てなかった私は、ついにはイギリスにある日本企業にコンタクトを取り、事の真偽を確認することになりました。結果は予想通り、というか当然というべきか、全ては架空の話、詐欺でありました。その年の初めくらいから、ロンドン在住の日本人の間で似たような話が聞かれたそうです。日本では最近、住んでいた人が亡くなったあと、相続されずに放置される“遺品部屋” の問題が盛んに報道されているようです。厄介なことですね。昔だと、遺産や遺産相続といえば、小説やドラマの中での大富豪一族の話と思っていたのが、今では誰にでも、そして突然にやってくる迷惑で厄介な話、というイメ-ジが強くなったように思えます。私の様な庶民には、遺産相続と言ってもたかが知れているし、もらって嬉しいものではない時もあるようです。だから当然ながら、遺産によって欲を掻き立てられて犯罪を犯す、といミステリー小説の様な事が起きないんですね。それはそれで平和でいいのですが。2つのブログランキングに参加しています。↓ポチッと押していただけたら嬉しいですありがとうございますにほんブログ村にほんブログ村
2023.10.27
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