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数日前に、ある事の事務処理が終わったとの連絡が、母方の叔父からメールで連絡がありました。
事の発端は、3月末まで遡ります。
母方の叔父のKさんから、突然次の内容のメールを受け取ったことから始まりました。
「30年以上前に無くなった姉の遺産相続に関することで、銀行残高と株式がいくばくか残っているので、今のうちに遺産相続手続きをしておきたい。ついては、その代行を自分がやることに同意して欲しい」
というものでした。
この連絡を受け取った時、まず奇妙な感覚に陥りました。
まず、30年以上前に亡くなった人の遺産相続を今やることと、今まで誰の目にも止まらなかった遺産が残っていたことが不思議でたまりませんでした。どういう経緯で見つかったのか聞いてみたところ、ある証券会社からの連絡で株式が見つかり、銀行口座残高も分かったという事でした。
そしてもう一つ、叔母の相続人の中に自分が入っていることには正直びっくりしました。相続人という、ミステリ-小説(私はミステリー大好きです)の中ではありふれた言葉、設定なのに、いざ自分が関わってくるとどうも現実感がありません。
相続人は、亡くなった叔母の妹弟3人と、姪甥にあたる私と私の姉の計5人。叔父のメールに書いてありましたが、今これを放置しておくと次の世代、子供や孫に面倒な手続きを残してしまう事になる、とのことで、私としても相続手続きをしていただくことに全く異存はありませんでした。
そして相談の結果、というか叔父の音頭取りで、慈善団体に寄付することになりました。その手続きが終了しました、というのが先日届いたメールの内容でした。
遺産相続というと、2つのことが思い出されます。
一つ目は、ほんの2,3年前に、義理の娘がある女性(仮にAさんとします)から連絡を受け取ったことから始まりました。
Aさんは、義理の娘が幼少の時に失踪した父親の同棲相手で、父親が亡くなったことから彼名義の銀行口座からお金を引き出せなくて、日々の生活にも困っているので助けて欲しい、との連絡を受けたのです。その女性と父親は正式な婚姻関係は無いので、彼の遺産には何一つ同棲相手には手が付けられないのです。2人の間の子供はまだ未成年なので遺産相続は出来ず、困り果ててただ一人の実の娘である
義理の娘に助けを求めてきた、というわけです。
義理の娘は、自分と母親を捨てた父親には憤慨していたものの、残された彼らの惨状を知って銀行口座からの引き出しを引き受けることになりました。かなり複雑な心境だったでしょうが、よく考えてみれば腹違いの姉弟妹という事になりますから、手を差し伸べないわけにはいかなかったのでしょう。
もう一つは7年ほど前でしょうか、
ギリスから
1通の封書をイ受け取りました。
それはイギリスに現地法人がある日本企業のS氏からで、「あなたは故○○氏の遺産約28億円を相続する権利があります」との内容を読んでビックリ仰天しました。
長い手紙でしたが、要約すると経緯はこんな感じです。(一部詳細は記憶が定かではないかも)
「ビルマで財を成したのちに渡英した故○○氏には、家族は無く相続人は誰もいなかったが、遺書に貴殿の名前が記されていたことから、当地の日本大使館の協力を得て、貴殿の住所を知った次第です。ついては遺産相続に同意していただくならば、次のemail addressにコンタクトしてxxxxxxxxxxx。また、貴殿を見付けるのにこれまでに掛かった経費や手数料としての〇千ユーロを、記載されている銀行口座に振り込んで欲しい」という様な内容だったと記憶しています。
私はこの手紙を読んだ時に、奇妙な感覚に襲われてしまいました。何だかそれこそミステリー小説のワンシ―ンそのままだからです。思わず「面白い!」と叫んでしまいたいほどでした。
同時に、この手紙の内容が余りにも荒唐無稽なのと、最も肝心な自分が遺産相続人である根拠に触れておらず(
故○○氏の名前にも覚えが無い)
、また不自然な内容だらけなので、如何にも莫大な遺産金額に目を眩ませてお金をだまし取ってやろう、という魂胆が丸見えの浅知恵には、思わず笑ってしまいました
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