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音楽遍歴続編。遅ればせながらエレクトリックギターを始めた私がついにバンド結成。
その名もTHE BULLSHITS!しかし・・・
91~92年頃だったか、私と友人のN君(現副分団長)、幼馴染のT君は3人で時折スタジオに入り、バンドらしきことをやり始めた。Voはいない。T君は東京の大学でバンドサークルに入って、ベーシストとしての腕を磨いていたため、それなりの腕前を持っていた。N君は最初Voとしてスタジオには入っていたが、Drが必要ということで、Drをやることになった。で、3人でドンジャカドンジャカおっぱじめたわけだ。最初にコピーしたのはTHE BeatlesのHelter Skelter。
最初に何回か使ったスタジオは、私の実家の近所で開業した音楽教室の貸しスタジオだったが、信仰宗教の熱心な信者であるオーナーのおばさんは精算時に必ず神様の奇跡話をするため、これはやばいと思い別のスタジオに変えた。
そんなスタジオ遊びが数年続いた。私が仕事の都合で1年間東京にいたのは96年。T君も東京で就職していたから、N君が遊びに上京した時に池袋のペンタというスタジオでこんな会話が繰り広げられる。
T「スタジオを予約するときに、店員からバンド名を聞かれたので、何か言わなくちゃと思ったから、ブルシッツです!と言っておいたよ」 私とN「笑」
・・・・これがバンドネームとなった。
97年、Voを入れようということになった。3人の共通の友人で中学、高校から付き合いのあるk君に白羽の矢が当たった。ただ彼を採用するには問題もあった。k君の歌唱力はお世辞にも上手とはいえないものだった。しかし、カラオケでのインパクトあるコミカルなパフォーマンスを買われて、打診してみようということに。ロックの知識についてはオタク級でもある。k君に話したところ快諾となり、4人組のTHE BULLSHITSが始動する。
T君は東京で就職、残り3人は地元だが仕事はバラバラということで、日程調整は大変だったが、4人とも若さで乗り切った。練習を重ね、ライブをしようということになった。友人を沢山呼んだ。ひどい演奏だったが結構盛り上がって、私達は良い気分になった。
98年、2回目のライブを企画した。今度は理想も高く、県内では老舗のライブハウスに交渉しようということになった。緊張しつつ交渉したところ、昼間ならOKとのこと。さらに対バンも探そうということになり、T君が強引にも雑誌のメンボからメタリカのコピーバンドを探し出し、交渉を成立させてきた。
セカンドライブ。事件は起こる。
対バンは「俺たちは招待されたほうだから」と最初に演奏していただくことになったが、あまりの上手さに私達は腰を抜かした。
我がバンドは明らかにビビったが気をとりなおし我々の出番。どういうわけかk君は歌詞を忘れ、まともに歌えない状況に陥った。残る3人はまあ平均的な演奏をしたと思うのだが、k君はMCも様子がおかしかった。客も全く反応がない。拍手すらない。今風に言うならドン引きだ。全ては崩壊した。
ライブ終了後、緊急ミーティングを開く。k君は「もうやりたくない」とこぼした。バンド活動は暗礁に乗り上げてしまった。
ライブでは散々な目にあったが、私はまだまだ前に進みたかった。ロックンロールを追求したかった。バンド以外で他の3人とは付き合いを続けながら、再始動の糸口を探った。k君の音楽的嗜好はジャパニーズロック黎明期から谷村新司、西城秀樹まで及び、彼らの曲をバンドでやりたいとまで言うようになった。私はその路線には進みたくなかった。T君と相談し、残念ながらもう一緒にはやっていけない、kにはやめてもらおうという結論に達した。
98年大晦日。友人D宅に集まる。メンバーは私とT君、k君。そして見た目は40歳の愛すべきおでぶちゃんD。静かに話を切り出した。バンドをどうするのか・・・・何を語りあったか、記憶は定かでない。最後にT君は言う「k、バンドやめるか・・・・」。k君が答えた「うん、じゃあやめるよ・・・・」。
99年。3月にk君とスキーをした。彼はやけにテンションが高い。不自然なくらいに。女の子がいたからか?それから1ヶ月程連絡をとらなかった。
4月下旬、久しぶりにk君から電話があった。連休の遊びのお誘いだった。ここ数年、私とkは山に自転車乗りに行っていた。しかし今年は残念なことに、私の日程は全て埋まっていたため断った。これが彼の声を聞いた最後だ。
5月13日、仕事を済ませ、職場から帰ろうという矢先に母から電話。「k君のお母さんから電話がきて、k君が亡くなったっていうんだよ・・・・」
絶句。
追記:私の人生でこれほど悲しい事件は無かった。私の心に大きな傷となって残っている。でも自分の音楽人生を語る上ではどうしても書いておかなければならない。全て書くつもりだ。
続く
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