正直、JOURNEYの作品群では異質な作品で、決して王道ではないことは十分承知しています。でもこのアルバムが私のJOURNEY初体験でしたし、とにかく最初から最後まで何度も聴きました。 黄金期の5人編成バンドではなく、リズム隊が脱退し、崩壊寸前のバンドを何とか残りの3人でまとめ上げた感の強いアルバム。そしてプロデュースも任されたスティーブ・ペリーの好み・R&B色が前面に押し出されたアルバムです。だからこそペリーの素晴らしいヴォーカル、ニール・ショーンの少し音色を抑え気味にしながらも絶妙なギターワーク、そしてジョナサン・ケインの鍵盤も存在感が際立っています。 特にペリーの歌唱は本当に凄いですね。力強さと表現力があまりにも際立っていて、思わず溜息が出てしまうくらいです。楽曲もまた素晴らしい。捨て曲は1つもありません。それが往年の彼ららしいBe Good To Yourselfやアルバムタイトル曲よりもむしろ、R&B色の強いPositive TouchやIt Could Have Been Youといった曲のほうを新鮮味たっぷりに聴かせてくれます。 中学3年生のあの頃を振り返ると、みんなBOOWYやチェッカーズを聴いていて、たぶんJOURNEYなんか聴いていたのは自分くらいだったと思います。でも本当に何度も聴きました。そして今、50のオヤジになって聴いてみて、今更「やっぱ良いわ...(溜息)」。これがさらにパワーアップして魅力的に聞こえるのは何故なんだろう? ああ、やっぱりこのアルバムがおそらく、私の中で最も「愛している」作品なのかもしれません。