嗚呼!哀愁の我が音楽人生

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2021.07.04
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時代劇の見過ぎなのか、本当なのかよくわかりませんが、戦で一番難しいのは撤退戦だということを聞いたことがあります。
いわゆる殿軍(しんがり)というやつですね。負けがきまって戦場から撤退するときに、一番後ろで敵軍の攻撃を食い止める役割です。もちろん殿軍は味方の盾となるわけですから、犠牲も多いことになります。
しかしながら、戦国時代のサムライで「いくさ人」とか「傾奇者」といわれた連中は、あらゆる戦の中でこの負け戦こそが一番面白いのだそうです。
昨年、仕事の話題で私の部下がこんなことを話していました。とても同僚・上司に厳しい態度で臨む人がおり、一緒に仕事をしていた人は次々と辞めていくのですが、あるお方はその攻撃を受け止めながらも全くめげずに上手にさばきながら、長い間仕事を続けていたのです。その人のことを「あの人は負け戦が上手いんですね」と評していました。私はそれを聞いて、「負け戦」の上手い人…かっこいいなととても感銘を受けました。
詳しくは書けませんが、今の私に課せられた、とあるプロジェクトはまさに「負け戦」状態にあります。非常にストレスがかかり困難な仕事です。これを乗り越えるために今、私の心の支えになっているのが「負け戦の上手い人」という考え方。勝とうとすれば滅びる。殿軍を立派に務めることが「いくさ人の誉れ」なのです(笑)。
先週1週間はけっこうなダメージを受けました。心の折れそうな1週間だったなあ。
そんなことで、本当の意味でやはり私の心の支えになるのは「音楽」しかありません。
Hurryの愛してやまないアルバム100選のコーナーです。

【9枚目】BOSTON / Third Stage (1986)


1986年という年は、私にとってキーポイントとなる年だったと思います。中学3年生でしたが、前に紹介したジャーニーのRaised on Radioを聴いたのも1986年。そのほか沢山の洋楽ロックを夢中で聴いたので、印象深いアルバムが沢山あるのです。このアルバムもそんな中の1枚。
毎週楽しみにしていたテレビ番組「ベストヒットUSA」でチャート急上昇したこのボストン、当時衝撃だったのが「8年ぶりのニューアルバム」といううたい文句でした。今では8年ぶりのアルバムなんて大御所ミュージシャンの中ではよくある話ですが、当時の私は15歳。8年という歳月、そしてアルバム制作に6年かけたなんて話を聞いて、その途方もなさに唖然としたのです。15歳の8年前は7歳ですから。とんでもない昔に感じました。
そして地元の貸しレコード屋で早速レンタル。まずジャケットが魅力的だし、音楽もまたスペーシー。大ヒット中のナンバーAmandaを皮切りにキャッチーなメロディと重厚なギターサウンド、最後まで捨て曲無しの大名盤ですね。アルバム全体を通してのコンセプト「宇宙船の旅」という妄想にどっぷりと浸ることができます。今聴いても全く飽きない素晴らしいアルバムです。結局ダビングしたカセットテープでは飽き足らず、数年後CDで買い直して今に至ります。

【10枚目】VAN HALEN / 5150 (1986)


これも1986年です。デイブが脱退し、サミー・ヘイガーを新Voに迎えての心機一転作。これが私にとって初めてのVH体験でした。でも正直、初めて聴いたときは自分にとって「ちょっとうるさい」印象でしたね。LPに針を落とした瞬間のことは今でも忘れません。いきなり"ハロー!ベイベー!"ときてギターが”ヒヒーン”と馬のようにイナナキを上げるのです。あとは終始サミーのハイトーンシャウトと目の回るようなギターサウンド、ドカドカと鳴るツーバスドラムに度肝を抜かれ、あんまりの派手さに自宅のステレオで聴くのがちょっと恥ずかしくなってしまい、1年くらい放置していたのです。
高校生になって、当時自分の中でナンバー1だったジャーニーが活動休止となり、先が見込めなくなった私が「もう一度聴いてみようかな」と思い直して、この5150のカセットに手を延ばしたことがVHにどっぷりハマるきっかけになりました。やっぱりエディのギターワークは当時の自分にとってまるでサーカス。ジャーニーのニール・ショーンはしっかりメロディを聴かせながらも確かなテクニックを感じさせ、もちろん大好きでしたが、彼とは全然違ったギターの聴こえ方でした。音色も実に独特。歪んでいながらも真ん中にある空気感、自分がギターを弾くようになった今思えば、ああこれはフェイザーのかかり具合によるものかと何となくわかりますが、当時の私にはとても不思議に聞こえました。
このアルバム、全9曲でとてもコンパクトなところも気に入ってます。そして当時から「今でもなお」私の1番のお気に入りは8曲目"5150"。こんなイントロのギター、私にはどんなに練習してもできないし、その前にどうやってこんな印象的なイントロを思いつくのだろう。。抜群に印象的だし、しかも死ぬほどカッコいい。子供心に「エディはすげえ」としっかり植え付けられた1枚です。





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Last updated  2021.07.04 11:06:48
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