かでぃの「ロバ耳の穴」

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February 3, 2006

あなたに宛てて

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葬儀を手伝ってくれた友達へ。
密かにココを見守ってくれた、あなたに宛てて書きます。
母とも付き合いのあるあなた、私たち姉弟の手の空かない時は
私の様子を知らせて下さるそうで、あなたのご好意に甘えます。
ヨロシク♪

両親もあなたも、私と昔から付き合いのある人は
呼びにくい下の名前を変化させた
可愛すぎてあまり私に似つかわしくない、愛称で呼びます。
本日、朝一番に上司に呼ばれ、解雇を言い渡されました。
この会社では最初から、あなた方が愛情持って呼んで下さる
その名で呼ばれていました。
「家族的」という社風に則って、最初は親しげで良いと思いましたが
次第に侮辱と感じるようになりました。

少ない給料にも文句を言わない、使い易くてずうずうしくない人材を目指しましたが
「生意気」という理由での解雇でした。
職場の女性たちとのイザコザを心配され、私側の事情を説明した所
「お前は仕事も早いし頭も働く。俺はお前をとても買ってる。
だからずっと悩んだけど、このままだとお前、つぶされるぞ？」と。
話し合いで何とかなれば、何とかするのが宿命転換と思い
辞めたいのは山々でも、我慢する方針でいました。
でも「お前、今日来るのヤだったろ？」と図星をさされて、思わず泣けました(T^T)。。
だって、父の追善をしながら、職場でのやりとりを思い出して悔し泣き；
私、人として間違ってませんか？(^_^;)。

「我慢してるお前を見てる、俺の方が身がもたねえよ」と言われ
申し訳無さいっぱい…。
「もし良かったら、このまま荷物まとめて帰っていいぞ。
挨拶もするな。俺から皆に言っておく。」
確かに給料の点でも我慢する理由が無く
あえて利点を言えば自転車通勤ですが、イマイチ根拠が弱いので
お言葉に甘えて、身を引かせて頂きました。
退職届をいつ出そうか困ってたので、助かります。
懸命に人を不愉快にさせない努力をしたはずなのですが
その努力が、余計周囲を不愉快にさせたようです。
小さな火種の内に、情のある上司が蹴り出してくれたのが実情です。

実はまさに26日、父危篤の報が入る直前に
朝礼後、「これからは、下の名前で呼ばないで下さい。
苗字にさん付けで、目上の男性は君付けで呼んで下さい。」と頼みました。
私は気に入らないと反射的に攻撃的になってしまい
それが「生意気」と嫌われる原因の一つになるなら
それを避ける手を打つべき、というつもりでした。

今回イザコザを起こした先輩（年下＠元ホステス＠妊婦）も
幼少期からの愛称を何度も甲高く叫び「言葉に気をつけなさい」と。
その先輩の飼い犬の名前は、彼氏が好きな“千と千尋の神隠し”の登場人物から取ったそう。
先輩が最初に私を愛称で呼び始めたのは、湯婆婆が千尋にしたのと同じ手法？
欧米の女性人権闘争で最初に起こした運動は、ラストネームを使う事。
サラ・パレツキーのミステリーの主人公も
周囲にあえて、発音しにくい“ウォーショースキー”と自己紹介し
親しい人にも決して“ヴィクトリア”と呼ばせず
イニシャルの“V.I”もしくは“ヴィク”と呼ばせました。
上司より「なんでよ？」と聞かれて
「今年40になるのに、違和感があるので。」と答えましたが
名前を取り戻しただけの事です。

今朝、上司と話しをした時に、呼び方について
侮辱に聞こえるという事情を聞いてくれて
「確かにお前を良く思わない奴は、そんな風に使うだろう。
この会社は家族的なのが良い所だ。下の名前はトゲトゲしさが無い。
俺は工場の女も苗字なんかで呼ばねえ。呼んだ事もねえ。
お前も苗字なんかで呼べねえ。
この先どこかで会っても、俺はニックネームで呼ぶからな。」と。
父と同い年の、話の分かる人でした。
この上司にだけは、次の行き場を報告せねばと思います。

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