記憶の記録

2008.01.25
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テーマ: 百年の家(302)
カテゴリ: 今月のコラム
原始
寒かった
身を寄せあって生きた

火を発明した
火を囲んで生きた
この場合テーブルはない
食料は家長から食べ、順に回された

雨風をしのぐ小屋を発明した
まだ火は中心にある
家は火事になることもあったが
燻されて長持ちするようになった
テーブルはまだ無い

いろりが発明された
火は中心にある
だから
テーブルは無い

お膳を発明した
火は中心にある

永い時がたち
火が
家の中心から姿を消した
食料は大皿に盛られ
みなで
仲良く食べるようになった
テーブルが生まれる
火は
空気を暖めるだけの存在となった

さらに永い時がたち
火は
完全にその姿を消す
テーブルの代わりに
テレビジョンが
そこにあった
家庭からは
会話が消えた

家の中心にあるべきものが
火であったとき
火は
見るものであった
その周りには
緩やかな会話があった

家の中心にあるべきものが
テーブルであったとき
テーブルは
平和な食事の場であった
その周りには
緩やかな会話があった

火やテーブルを囲むとき
その向こうには
家族の顔があり
自分は家族を見ている
家族は自分を見ている
思いやりや
躾が生まれた

家族がテレビジョンを囲むことはない
みなが
同じ方を見ている

誰かが
後ろを向いていても
気づかない

原始
寒かった
身を寄せあって生きた

暖かな家を
作れても
家族の顔を
見ながら
会話の咲く家を造りたい

火が無くても
火の代わりに
丸いテーブルを作ろう

僕の造る家に
愛が
生まれるように





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Last updated  2008.01.26 01:53:17
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