Tough Boy-World of cap_hiro(Subtitle:sense of wonder)

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2012年08月24日
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カテゴリ: 夢有無有
旧約聖書」聖王の行程15(ダビデの王族8)恩情の良し悪し
 ダビデに軍勢の立て直しの時間を稼ぐために、フシャイがエルサレムに帰って、アブシャロムを混乱させていた頃、ダビデは軍隊を再編成し、連隊長や中隊長を任命して、全軍を三隊に分け、ヨアブと、その兄弟で同じくツェルヤの息子アビシャイと、ガテ人イタイに、それぞれを指揮させました。 ダビデは、自ら陣頭に立ちたいと考えていましたが、家来たちの猛反対に会います。「それは断じてなりません。 私どもが逃げ出そうと、半数が死のうと、彼らには、どうでもよいことなのです。 目あては陛下お一人なのですから。 陛下は、私どもの一万人にもあたるお方です。ですから、今は、この町においでになって、必要な時に助け舟を出してくださればよろしいのです。」 ついにはダビデも、「わかった。 言うとおりにしよう」とうなずきます。 ダビデは町の門に立って、全軍が出陣するのを見送り、ヨアブ、アビシャイ、イタイに「私に免じて、あの若いアブシャロムには、手ごころを加えてやってくれ」と命じました。全兵士は、王が指揮官たちにそう命じるのを聞いていました。 こうして、戦いはエフライムの森で始まったのです。
招集された全イスラエル軍はダビデ軍に撃 退され、ばたばたと兵士が倒れて、その日のうちに、なんと二万人が命を落としました。戦いはこの地方一帯に広がり、殺された者よりも、森で行方不明になった者のほうが、はるかに多い有様です。戦いの最中、アブシャロムは幾人かのダビデ軍兵士に出くわしたため、慌てて騾馬に乗って逃げていたアブシャロムは、大きな樫の木の枝が覆い被さる下を通り抜ける時、そのままでは、歩くのさえ難しくなる程の美髪を枝に引っかけてしまいました。 騾馬はそのまま行ってしまい、アブシャロムだけが宙づりになったのです。ダビデの家来の一人がそれを見て、ヨアブに知らせました。ヨアブは、彼に 奴を見つけしだい、どうして殺さなかったのだ。たんまり褒美を取らせ、将校にでも取り立ててやったのにと、詰め寄ります。 其れに対して彼は、私どもは皆、陛下が指揮官のお三方に、私に免じて、若いアブシャロムに手を下すのだけはめて呉れ、とお頼みになったのを、聞いたんですから。それに、もし私が命令に背いて王子様を殺したとして、その張本人が陛下に知れた場合、将軍、貴方様が真っ先に、私を非難なさるんじゃありませんか。と答えます。此れはヨアブにダビデに纏わる都合の悪い事件を全てヨアブに押し付けたことがダビデには信頼、ヨアブには暗部としてダビデ王の政略の巧みさを成功させた証と成りましょう。たわ事を言うなと一言い捨てると、ヨアブは三本の槍を取り、宙づりになったままで息も絶え絶えの、アブシャロムの心臓を突き刺しました。ヨアブ直属の若い鎧持ち十人も、アブシャロムを取り巻き、止めを刺しました。そこで、ヨアブはラッパを吹き鳴らし、イスラエル軍追撃をやめて、兵を引き揚げました。一行はアブシャロムの死体を森の深い穴に投げ込み、石を山のように積み上げます。総崩れとなったイスラエル軍兵士は、てんでに家へ逃げ帰りました。
 此処でヨアブが何故、私に免じて、あの若いアブシャロムには、手ごころを加えてやってくれと命じたにも拘わらず、アブシャロムにヨアブ自ら手を下すことをやってのけたのか、其の理由は過去のダビデとの経緯を考慮すれば、ヨアブがたとえ損な役割を引き受けるにしても、ダビデ自身が納得尽くであるならば、忠誠と忠義には変えられないことを自覚し献身を美徳と考えていた様にとれます。

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最終更新日  2012年08月24日 06時24分02秒
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