Tough Boy-World of cap_hiro(Subtitle:sense of wonder)

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2012年12月06日
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カテゴリ: 夢有無有
「オリエントの神々」序章一・メソポタミアとエジプトの風土と民族
 オリエント(Orient)とは「太陽ののぼる所」を意味し、肥沃な三日月地帯(Fertile Crescent)と呼ばれ、古代オリエント史の文脈において多用される歴史地理的な概念です。その範囲はペルシア湾からチグリス川・ユーフラテス川を遡り、シリアを経てパレスチナ、エジプトへと到る半円形の地域であって、ヨーロッパから見た東方、今日のほぼ「中東」と呼ばれている一帯を指します。この地域は一般には少雨高温のために、故、砂漠・草原・岩山を成し森林と呼ばれるものは皆無です。それ故、長いあいだ遊牧生活が営まれ、農業は一部の沿海や河川領域の平野、オアシスで行われていたのに過ぎず、麦・豆類の耕作やオリーブ・ナツメヤシなどが栽培されていました。ところが、ティグリス・ユーフラテス、ナイル川など大河の流域だけは特別で、毎年一定の時期の氾濫がもたらす沃土(よくど)を利用して、早くから穀物農業がおこなわれ、大規模な定住が進み、高い文明が発達します。此れは黄河文明と共通するところです。メソポタミアとは「川のあいだの地方」の意味で、ほぼ今日のイラクにあたりますが、此のティグリス・ユーフラテス両河流域のメソポタミアでは、紀元前3000年ごろから高度な都市文明が栄えます。ところが、この地は外から侵入しやすい地域ということもあり、アラビア半島や周辺の高原から遊牧民族が侵入し、複雑な歴史を繰り広げ我々の浪漫を擽ります。一方、ナイル川のほとりのエジプトでは、一時は異民族の侵入に悩まされますが、メソポタミアと地形上異なり砂漠と海に囲まれているために、ハム系の民族が長期に亘って高い文明を維持します。また、オリエント社会では、大河の治水・灌漑のために、強い宗教的支配を特徴とする神権政治が特徴で、文化も現人神の権力や宗教の権威を象徴する性格のものが多く、我々の関心を呼び興味津々たるものがあります。旧約聖書のノア伝説によれば、全ての民族の発祥の地とされ、極東アジアの我々もセム系民族の漂着民の子孫とすれば、人類学上は問題であっても矛盾は無くなります。

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最終更新日  2012年12月06日 16時03分00秒
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