Tough Boy-World of cap_hiro(Subtitle:sense of wonder)

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2013年02月03日
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カテゴリ: 夢有無有
「オリエントの神々」序章31・ギルガメシュ叙事詩・第十一の書板(二)
「その時がやって来た。シャマシュは、朝にはクックを、夜には小麦の雨を降らせた。私は嵐の様子を眺めた。嵐は凄まじかった。私は舟の中に入り、入り口を塞いだ。私は舟を外から閉じるのと引き替えにプズル・アムルに自分の宮殿をその中身ごと与えた。夜が明ける時、天の底から黒雲が起きあがりた。アダドはその真ん中で雷鳴をとどろかせた。先導者としてシュルラットとハニシュが国々を行き過ぎた。エルラガルが舟の止め柱を引き抜いた。ニヌルタは進み行き、水路を溢れさせた。アヌンナキは火を掲げて、国土はその輝きによって燃えさかった。アダドに対する怖れは天にまで達した。彼は全ての光を暗黒に戻した。その雄叫びで広い国土は壷のように打ち壊された。終日、暴風が吹き荒れた。激しく吹いて、大洪水が大地を襲いた。まるで戦争のように、人々の上に破滅が走った。彼らはお互いに見ることもできなくなりた。人々は天からさえ見分けられなくなった。神々さえも洪水に驚き慌てた。退いてアヌの天へと昇って行った。神々は犬のように縮こまり、外壁に身を潜めた。イシュタルは出産時のように絶叫した。声よき神々の君イシュタルは嘆き声を上げた。古い日々は、粘土になってしまいました。私が神々の集いで禍々しい事を口にしたからだ。なぜ神々の集いで禍々しい事を口にしたのだろう。私の人間たちを滅ぼす為に、戦争を命じてしまったのだろう。人間たちを生み出したのは、この私なのに。魚の卵のように彼らは海に充ち満ちたのに。アヌンナキの神々は彼女と共に泣きた。神々は悲嘆に濡れ、座って泣いた。彼らの唇はすっかり乾き、調理した食物にさえ触れませんでした。六日と六晩に渡って風と洪水が押し寄せ、暴風が国土を荒らした。七日目がやって来ると、洪水と嵐は戦いに負けた。それは陣痛のような戦いでした。海は静まり、悪風は収まり、洪水は引いた。空模様を見ると、静寂に満ちていた。そして全ての人間は粘土に戻っていた。草原も粘土で出来た平屋根のようになっていた。舟の蓋を開くと、光が私の顔に降り注いだ。私はひざまずき、座って泣きました。涙が私の顔を伝わって流れた。私は海の果てに岸があるのを見つけた。十二ベールの距離に陸地が現れた。ニシル山に船が漂着した。ニシルの山は舟を捕らえて動かしませんでした。一日目も二日目もニシルの山は舟を捕らえて動かしませんでした。三日目も四日目もニシルの山は舟を捕らえて動かしませんでした。五日目も六日目もニシルの山は舟を捕らえて動かしませんでした。七日目がやって来ると、私は鳩を解き放ちました。鳩は飛び去ったが、舞い戻って来た。休み場所が見当たらないので、帰って来たのです。私は燕を解き放った。燕は飛び去ったが、舞い戻って来た。休み場所が見当たらないので、帰って来たのです。私はカラスを解き放った。カラスは飛び去り、水が引いたのを見て、ものを食べ、ぐるぐる回り、尾羽を高く掲げて、帰って来ませんでした。そこで私は四方の風に鳥の全てを解き放し、犠牲を捧げました。私は山の頂に御神酒を注ぎた。七つ、また七つの酒杯を私は置き、その香の皿の上には葦と杉の木とギンバイカを置きた。神々はその芳しい香りを嗅ぎた。神々は蠅のように捧げ物の施主のもとに集まってきた。さてそこに大女神イシュタルがやって来て、アヌが彼女を喜ばせる為に造った立派な金銀細工を取りた。彼女は言いました。この神々を私の首にかかるラピス・ラズリほどにも忘れはしません。この日々を心に留め、決して忘れはしません。神々よ、捧げ物の方へ来てください。エンリルは捧げ物の方へ来ないでください。彼は軽率に洪水を起こしたからです。そして私の人間たちを破滅にさせてしまったからです。そこにエンリルがやって来て、舟を見るとエンリルは腹を立てた。彼はイギギの神々に対しての怒りで、心がいっぱいになりました。なぜ生き物が大洪水から助かったのだ。一人も生かさないつもりだったのに。ニヌルタは英雄エンリルに言いた。エア以外の誰がそんなことを計画できょうか。エアだけが全てを知っていたのだから。エアは口を開いて英雄に言いた。神々の賢者であり、英雄なのに、なぜ軽率に洪水を起こしたのだ。罪ある者には彼の罪を、咎のある者には彼の咎を負わせなさい。それで容赦してあげなさい。彼を抹消してはならない。それで我慢しなさい。彼を殺してしまってはいけない。洪水を起こす代わりに、ライオンを立ち上がらせて人間を減らすようにすればよかったのに。洪水を起こす代わりに、狼を立ち上がらせて人間を減らすようにすればよかったのに。洪水を起こす代わりに、飢饉が起こるように、国土をやせ細らせたらよかったのに。洪水を起こす代わりに、イルラ(エラ・疫病をもたらす神)を立ち上がらせて人間を打てばよかったのに。偉大な神々の秘密を明かにしたのは私ではない。アトラハシスに夢を見せたら、彼は神々の秘密を聞き分けたのだ。さて今、貴方自身が彼をどうするか決定しなさい。そこでエンリルは舟の中へ入って行きた。私の手を取って、私を乗船させた。彼は私の妻を乗船させ、私の傍らにひざまずかせた。祝福する為に私たちの間に入り、私の額に触れて言いた。これまでウトナピシュティムは人間でしかなかった。今からウトナピシュティムとその妻は我ら神々のようになりなさい。ウトナピシュティムは遥か遠い地の河口に住みなさい。こうして神々は私を連れ去り、遥か遠い地の河口に住まわせたのです。」
 その時がやってきた。暁が輝き始めたとき、天の基から黒雲が立ち上った。天候を司る神アダド神は雲の中から吼え、嵐の布告使シャラト神とハニシュ神がその先駆けとなった。冥界の神ネルガル別名エルラガルが方舟の留め柱を引き抜き、戦士であり戦いの神ニヌルタ神が堰を切った。地上と冥界の神々アヌンナキは松明を掲げ大地を燃やそうとした。アダドの沈黙により全地が暗くなると、続く雄びで全地は壺のように破壊された。終日暴風が吹き荒れ、、大洪水が大地を覆った。戦争のように、人々の上に破滅が走った。彼らは互いに見分けもつかなかった。神々も大洪水を恐れ、アヌ神の天に昇ってしまった。神々はうずくまった。イシュタルは絶叫し、嘆いた。「いにしえの日が、粘土と化してしまったとは。私が神々の集いで禍事を口にしたからか!どうして禍事を口にしてしまったのか。人間を滅ぼすために戦争を命じてしまったのか。私が生んだ、わが人間たちが、稚魚のように海面を満たしている。」アヌンナキも彼女とともに泣いた。神々は嘆き、食物さえとらなかった。

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最終更新日  2013年02月03日 06時36分26秒
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