Tough Boy-World of cap_hiro(Subtitle:sense of wonder)

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2013年03月04日
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カテゴリ: 夢有無有
「時間」を紐解く(3)霊魂・心
 「時間論」で扱うのは、信仰ではなく学術から霊魂・心を定義します。「時間論」では触れなければいけないアリストテレスが、時間の実在を問う時に「霊魂」という表現に「心」を同義としているからです。一般には「霊魂」とは、体とは別に実体として存在すると考えられているものであったり、人間の生命や精神の源とされ非肉体的・人格的な存在とされるもののことと捉えられています。また、霊魂という表現が「霊」と「魂」という言葉の組み合わせであり、両方を合わせて指し、個人の肉体および精神活動をつかさどる人格的な実在で、五感的感覚による認識を超えた永遠不滅の存在を意味しているのですが、この意味通りでは「時間論」は取り扱えません。「時間論」で扱うのは、人間の理性を含んだ「心」を「霊魂」と定義します。宗教的には霊魂と精神は肉体に宿り、肉体が滅びると精神と霊魂は分かれると考えられており、霊魂と精神は肉体という泉を泳ぐ二匹の魚に擬せらていますが、「時間論」では触れなければいけないアリストテレスが、時間の実在を問う時に「霊魂」という表現に「心」を同義としていますから、宗教的霊魂観は一切とは言わないまでも、「心」を「霊魂」と同様なものとしています。
 アリストテレスの霊魂観は、霊魂とは、生命の根源であり、人間も他の動物も生きていることの根源的な力は霊魂にあるということ。では、肉体と霊魂はどういう関係にあるのかという問題になるわけですが、ちょっと難解な言葉を使うと、霊魂とは肉体の「現実態」であり、肉体の現実態(はたらき)を掌(つかさ)どるもの、その因が霊魂であると、アリストテレスはいっています。なかでもアリストテレスは知性を発揮するということが魂の根本にある最高のはたらきであると強調しています。その場合の知性がヌース、日本語に訳すと「直知」或いは西田幾太郎の云う「直覚知」、つまり直観的知覚(知性)というものなんです。アリストテレスは、直観的知性が人間の魂の根幹にある力なのだと述べています。つまりは、モノを得たいという欲求もたしかにひとつの魂の力なのですが、モノを得るために、あるいはモノを得る前にモノを知りたいという力がつくる欲求的能力も、人間の場合は知的能力と結びついています。さらにアリストテレス哲学の根幹には、「幸福」とはその人が持っている力量の発揮という有名な規定がありますが、この力量の中に直知の力が入り込んでいます。見ること・知ることが人間の霊魂というものの第一の機能であるといっていいでしょう。それが知性的能力にあたります。アリストテレスにおいて、霊魂の能力にはこのふたつ、知性的能力と欲求的能力があるということを念頭に置いておく必要があります。

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最終更新日  2013年03月06日 06時44分10秒
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