「時間」を紐解く(31)仏教哲学-時間観(六)ナーガールジュナの4 龍樹は、中論観時品第十九章「時の考察」の偈頌(げじゅ)で、背理法を用いて時間を暴いて見せます。以下は鳩摩羅什の漢訳「中論」が中観の教学の代表的論書とされているのでそれを中心に見ていきます。龍樹は多くの論書を残しているが、その中のかなりが龍樹の著ではないとの学説が種々に提出されている。それらの真偽は証明出来ないが、いずれにしても「中論」の著者を龍樹であるとすることには異論は無い。「中論」のテキストはピンガラ(青目)の注釈と共にクマーラジーヴァ(鳩摩羅什)が漢訳したものが古くから中国、日本の仏教界において読まれてきました。ピンガラに関してはその生涯等は全く不明であり、クマーラジーヴァ(Kumarajiva)はモンゴロイドではない青い瞳の西域人であることからクマーラジーヴァが名を変えて自らの釈を記したのではないかと推測する学者も多いが、現在の印度人に於いてもボリウッド(Bollywood)のヴィーナス、アイシュワリヤー・ラーイ (Aishwarya Rai )は、青緑色の瞳の印度人であり、印度人である可能性もある。