Tough Boy-World of cap_hiro(Subtitle:sense of wonder)

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2015年04月30日
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カテゴリ: 夢有無有
「思考と直覚」啓蒙期に見る唯物論(百十一)
 コンディヤックは唯物論的観点から経験論的認識論を発展させた人物ですが、但し、神の存在を否定せず「霊魂」其のものを物質とは断定することはなく唯物論者とは呼称すべきではありません。其の彼の唯物論的思考を更に推し進める哲学者達がフランスに現出します。但し、仏蘭西の唯物論の思想的系統は二流あり、一つは唯物史観と観念論に揺れ動いたデカルトの自然学の系統に属するものであり、片やジョン・ロックに影響を受けての唯物論です。前者のルネ・デカルト二元論の一要素である機会論的な考察を唯物的に更なる厳格化する思想を展開するのがラ・メトリーとディドリ、後者のジョン・ロックに影響を受けての唯物的思想を受けて展開するのがエルバンシスとドルバックといった具合です。既にオランダのデカルトの弟子であり、医学者であったル・ロシアは、彼の自然論を人間の思考にまで及ぼし、人間の心理動向も物質の持つ性質のうち独自の能力であるとしていて、もはや人間の精神は物質能力以外の何物でもないとしていましたが、デカルト系のエルバンシスはジョン・ロックの影響下においてコンディヤックによって感覚論化された思想を展開し、ドルバックにいたっては主観的観念論をも神学的見解をも断乎拒否して、「神や精神並びに理性などという言葉は、自然を人間が観察探求する上の障害であり、無知を増大させる」とまで言わしめます。此処で想定される「神」は「教会の神」神格及び人格性を付与された神を指すものでしょうが、一見、合理性を纏ってはいるものの科学の進ちょくと共に矛盾が露呈します。しかし、此の流れが「神は死んだ」のニーチェの予言的発言になるとは予想だにし得ないのが時の流れであり理法なのです。ドルバックにいう神や精神並びに理性は理論物理学から実証物理学にまでに及んだ宇宙科学においては探求されればされる程、科学の無知を増大させる結果を招いていることも事実です。然し乍ら、神や精神並びに理性を抽象化された存在であるとする思考法方法にも一理あることは「思考と直覚」からも一言すべき思想であるとはいえます。

D'Holbach1
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最終更新日  2015年04月30日 06時18分42秒
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