Tough Boy-World of cap_hiro(Subtitle:sense of wonder)

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2015年05月18日
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カテゴリ: 夢有無有
「思考と直覚」フランスの反動哲学(百三十)
 反動とは進歩的変革ないしそれを支える進歩的勢力に反対し,既存の状態を保守しようとしたり,旧態の復活をもくろんだりする保守型勢力の行動をいいます。反動は単なる保守よりもより積極的行動的な形態でしょう。 政治の世界で反動の概念が生まれたのは,フランス革命をもって嚆矢(こうし)とします。自由・平等・博愛という普遍的価値を前面に出して遂行されたこのイデオロギー革命、イデオロギーとは元来は哲学的にはフランスの唯物論者アントアーヌ・ルイ・クロード・デステュット・ド・トラシー(Antoine Louis Claude Destutt, Comte de Tracy/1754-1836)が「観念学原理」(1801-1815)で用いたフランス語 のidéologieに由来する概念およびことばであり,文字どおりには「イデーの学」すなわち「観念学」であったのですが、今日ではカルル・ハインリヒ・マルクスによって定義された「虚偽意識」としての「観念諸形態」「意識諸形態」を指すとして用いられます。但し、20世紀に最も影響力を振るったマルクス主義イデオロギーを奉じる人々の中に政治や社会のあるべき姿についての理念の体系をイデオロギーと呼び、イデオロギーに帰依した人間は純粋でかたくなな行動をとることから、イデオロギーは宗教に喩えられる程です。其のフランス革命後のイデオローグ、ナポレオンが 18世紀末の急進的フランス唯物論者たちを,観念をもてあそび民衆に迎合する者といった意味を込めて呼んだ蔑称ですが、その進展とともに革命に反対する運動を呼び込,これが反動派(仏:réactionnaires)を形成することになります。フランス革命の恐怖政治に対する反動化の真っただなかに生きた小説家、H.B.コンスタンは「政治的反動論(仏:Des réactions politiques(1797)」の中で,反動概念の定式化を図ります。それはナポレオンの敗退後の王政復古とともに現れた極端な中世カトリシズムを予見させるものでした。権力の王統を権威付ける王統神権説や教会権威はフランスを思考の金縛り状態にします。「思考と直覚」は権威からの教育或いは強制ではなく自らの内精神の深層に耳を傾けて其の実相を問う「瞑想」を尊びます。

Comte_de_Tracy1
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最終更新日  2015年05月19日 06時47分36秒
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