Tough Boy-World of cap_hiro(Subtitle:sense of wonder)

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2015年05月30日
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カテゴリ: 夢有無有
「思考と直覚]独逸ショーペン・ハウアーの現象論(百四十二)
 ショーペンハウアーは1819年に公刊された「意志と表象としての世界」で本書の序論とみなしている博士論文「根拠律の四つの根について」においては4類に分けて考察します。先天的な時間空間、乃至は「存在 (essendi) の根拠(充足理由律)」。 原因と結果の法則、あるいは「生成 (fiendi) の根拠」。概念論理的判断、ないしは「認識 (cognoscendi) の根拠」行為の動機づけの法則、ないしは「行為 (agendi) の根拠」、此れ等を、いかなる客観であっても主観による制約を受けていることを主張しています。第二巻の第24節では「力学、物理学、化学は、不可入性、重力、剛性、流動性、凝集力、弾性、熱、光、親和力、磁気、電気、等などの諸力が作用する規則や法則を教えてくれる科学である。すなわちこれらの諸力が時間、空間の中にそのつど出現することに関してこれらの諸力が守る法則や規則である。しかし諸力そのものは、人間がどう振舞おうと、そのさい隠れた特性(Qualitates occultae)であり続ける。なぜならこれこそ物自体だからである。物自体は現象することによって諸々の現象とはなるが、現象そのものとは別ものである。なるほど物自体は現象と成っているときには、表象の形式としての根拠の原理に完全に支配されているが、物自体そのものは、表象の形式にけっして還元されることはない。したがって物自体は原因論的に、究極にまで遡って説明されることも、いつか完全に究明し尽くされるというようなこともあり得ない。もとより物自体が、表象という形式をとっているかぎりでは、すなわちそれが現象であるかぎりでは、理解は完全に行き届くといえるだろう。しかし物自体の本質からいえば、そのような理解の行き届き方によってはいささかも説明されるものではない。」また、ピョートル・デミアノヴィッチ・ウスペンスキー(Peter D. Ouspensky/1878年-1947年)は、ロシアの神秘思想家。モスクワでジャーナリストとして活躍する傍ら、神秘学、数学、哲学などの研究を行い著作を著す。神秘思想家グルジエフとの出会いは彼に多大な影響を与えた人物ですが、そのウスペンスキーの観点とショーペン・ハウアーの共通点の中でも「現象の背後には未知なる隠された特質があり、自然科学によってはどうしてもそれを知ることはできないという観点」は従来の西洋哲学には稀な思考です。特に際立つのが、ウスペンスキー思想の重要な部分を構成する「時間論」について、ショーペンハウアーは極めて示唆的な記述を多く行っていることです。とりわけ「永遠の今」という思想、印度のウパニシャッドの中心は、ブラフマン(宇宙我)とアートマン(個人我)の本質的一致(梵我一如)の思想。ただし、宇宙の「我」は個人我の総和ではなく、自ら常恒不変に厳存しつつ、しかも無数の個人我として現れるものと考えられたとされるウパニシャッドに由来いますが、スコラ哲学にも同様の考え方があるのを繰り返し力説している点は特筆に値します。行き着くところの「時間」は人間の内感覚に於ける表象に過ぎず、その現象の背後には未知なる隠された特質「有」が浮かびあがります。

Arthur_Schopenhauer1
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最終更新日  2015年05月30日 06時48分40秒
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