Tough Boy-World of cap_hiro(Subtitle:sense of wonder)

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2015年07月13日
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カテゴリ: 夢有無有
「思考と直覚」人間の行為を思考/ソクラテス-13(百八十三)
 喜劇作家のアリストパネスがソクラテスを喜劇化して示唆するところによれば、ソクラテスは若年のおりから既にミレトス学派の著名なタレスに代表されるイオニアで発展してきた万物の根源を「水」に求め、更には無限なるモノや空気、未だ果て無き大宇宙、閉じられたともいえる宇宙像にも通暁していました。然し乍ら、ソクラテスはこれらの知識考察に疑問を持ち自らの思考を探求します。此の事情は刑を待つ折に獄舎の中で友人達に語る、自身の若年時代の回想を述べているプラトンの対話篇「バイドン」が伝えています。イオニアに生まれた自然学者アナクサゴラス、イオニア学派の系譜をひき紀元前480年、アテナイに移りイオニアからアテナイに哲学を持ち込んだ最初の哲学者のことを伝え聞きます。其の骨子は、万物はこの世の始まりから存在していた。初め万物は無限小の破片に数限りなく分かれており、それらが分かちがたく結合していた。万物はこの塊の中に互いにぼんやりとした判然としない状態であったが、その原始の混合物の中から、麦、肉、金などの種ようなものが存在する。だがこれらの部分・部分がその性質や特定の名前を与えられるためには、この複合体から分離される必要があり、理性は異なった物から同質の物を選び出し「ヌース(理性)」この奇妙な存在は、混沌の塊と同様に数限りなく存在する。ヘラクレイトスの言う「ロゴス(言語、論理)」とは異なり、ヌースは同質で独立した存在であり、微細な物体で、自身の表現する其のものであり、どの部分もすべて等しい。すべての知識と力を有している、この捉えどころのない存在は、特に生命のすべてを支配している点に見られる。将にアリストテレスが四元素説を拡張して提唱したものにプラスした、天体を構成する「冷たい霧と温かいエーテル」的存在です。ヌースが原因となって、原始の混合体は回転を初めた。回転はある一点から始まり、遠心分離のような作用によって徐々に広がった。やがて認識可能な実体を形取るようになり、現在のような宇宙となった。だがこの出来事が完全に行われた後にも、原始の混合体は完全に圧倒されたわけではなかった。この世の何一つ、他の物からぶっつりと分かれてしまうようなことはない。此れをアリストテレスは「理性(ヌース)」と「魂」を区別しそこなったとし、ソクラテスは、アナクサゴラスのヌースとは、ソクラテスが意図と知識の原因とみなしたデウス・エクス・マキナ(舞台装置としての解決に導く神そのものが機械仕掛けであること)のことにすぎない、詰まりは虚構だと判断しています。ヌースが原因となって、原始の混合体は回転を初めた。回転はある一点から始まり、遠心分離のような作用によって徐々に広がった。やがて認識可能な実体を形取るようになり、現在のような宇宙となった。だがこの出来事が完全に行われた後にも、原始の混合体は完全に圧倒されたわけではなかった。この世の何一つ、他の物からぶっつりと分かれてしまうようなことはない。此の「理性(ヌース)」とは世界理法の根源である絶対理性と捉えると意味合いは解けます。アナクサゴラスはさらに、我々は感覚のもたらす証拠というものを疑って掛からねばならない。外感覚に頼れば、物事が生成消失していくように見える。だが思慮深く考えれば、死や成長というものは新たな集合と分裂に過ぎない。其れ故に彼は人間の外感覚というものを疑い、思慮分別である思考による結論に重きを置きます。彼は、雪の中には白と同様に黒も存在していると主張しています。これは彼と共に「思索」というものが、ギリシアの植民地からアテナイに移り渡ったため哲学史の分岐点となります。物質が微小の構成要素から成るという思想、また秩序の成立に対する機械論的な過程に対する強調によって、彼は原子論への道を開いたのですが、ソクラテスは失望しています。何故か。アナクサゴラスのヌースとは、単に万物の根源が、空気やエーテル及び水だとされている所謂、唯物論だからです。

Anaxagoras1
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最終更新日  2015年07月13日 10時20分13秒
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