Tough Boy-World of cap_hiro(Subtitle:sense of wonder)

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2015年08月02日
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カテゴリ: 夢有無有
「思考と直覚」人間の霊魂を思考/プラトン-9(二百二)
 プラトンの人生は何を聞いても素直に受け入れることが出来るようになった、六十にして耳順がう「耳順」(じじゅん)になり、再び彼の人生は激しく動き出します。奴隷の身に落とされるところを辛うじて支持者アンニケリスに買い戻されるという不名誉を味わった古代ギリシャの植民都市シュラクサイに起源を持つ都市シラクサ、映画「ゴットファーザー」有名なシチリアの一部を支配していたディオニュシオス一世の死を期として、若い息子二世が後を継ぐことになったのです。20年来の知己であるディオンがディオニュシオス二世の後見役となり、其の彼が「プラトンの理想とする国家」を建設したいのでシラクサに来て欲しいと要望、プラトン自身は非常に悩んだことは書簡からも憶測されます。何故なら、ディオニュシオス二世は若いし更には若者というものはは熱しやすく冷めやすい。其の事をプラトンはアカデメイアで若者と一緒に生活する中で身にしみていたからです。それにシラクサはディオニュシオス一世によって完全な専制君主国家にされていて市民は脆弱に流れているのをプラトンは20年前に目の辺りにしていた筈です。何故に、小さな小国とはいえ専制国家でありプラトンに身の危険を及ぼした国家に危険を犯してまでシケリア行きを断行したのでしょう。其の真相はかなり複雑です。老身に鞭打ってアカデメイアの「教育と学究、執筆」を中断してまで危険な賭けともいえるシケリア行きを断行するのは一つの理由は机上の理論ではなく実際の現実政治です。あるべき姿の国家を思考する者がそれを実らせようとするなら此の機会を逃してはならない。老いてなお若き時の理想に燃える若い情熱を持ち続けているプラトンが見られます。もう一つの理由はディオンに対する信義と友情でしょう。仮に自分が行かないことでディオンの目論見が破れ、彼がアテナイに亡命するようなことになれば、顔を上げてディオンに向き合えるか、自己の苦労や命を優先して志を同じくする友の信義を裏切るのは、師のソクラテスの精神を無に帰すことになる。プラトンは其の行為がフィロソポス、即ち、良く生きることについての知の愛し求める者の面目を失なわずにすむのだと述べています。彼の脳裏には、悪法も法なりを実践して命を捨てていったソクラテスの面影が彼の脳裏に強く浮かび上がっていたことは想像に難くありません。

Siracusa1
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最終更新日  2015年08月02日 09時42分05秒
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