「霊魂論」エチカ詳解217(生と死48) Dr,エベン・アレグザンダーは29年間、脳神経外科・神経内科に携わり、アメリカの名門ハーバード・メディカル・スクールで准教授を務めた超一流の脳神経外科医です。これまでに200本以上の論文を執筆し、医学研究者として世界中にその名を知らしめています。ところが、長年の医師活動のなかに、心拍停止状態から蘇生した患者たちから「見たこともない美しい場所へ行ってきた」とか「亡くなった親族と会話をした」等々の、彼の専門分野ではない精神分析医の問題で幻想には耳を傾けるものの自らの分野ではないと決めつけるのが合理的判断だったと認めています。即ち、其れ等は病的体験からくる意識錯乱と捉えていたのです。彼は自らの臨死体験を綴った著「死後の世界(Proof of Heaven: A Neurosurgeon's Journey into the Afterlife/脳神経外科医の来世への旅)」の中で「私は親切だが疑り深い、骨の髄まで医師の典型というべき人間だった」と自らを振り返っています。科学で証明できるものは受け入れるが、そうでないものは信じないという典型的な唯物主義観の医師だったのです。豈図らんや、其の自分が2008年11月のある日突然、重度の細菌性髄膜炎を発症し、7日間の昏睡状態に陥ります。そしてその病向き合う闘病中に、彼自身が此れ迄には全く以て信じることがなかった「臨死体験(Near Death Experience)」をしたのです。