Tough Boy-World of cap_hiro(Subtitle:sense of wonder)

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2021年09月21日
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カテゴリ: 絶対存在論
神の存否-176
 神はすべての物を人間のために造り、神を尊敬させるために人間を造ったととの偏見は、神が創造した世界の自然は何ら人間に無駄なことはしないと主張します。それら人類への不祥事は、敬神に際して人間の犯した過失のゆえに怒ったから起こったのだと信じ説きます。如何ように、善人と評価され無垢の人間であれ敬神が欠けた故の罪過があるという訳です。此れは信教的・神秘論的には強みにはなることがありますが、万人には通用しません。万人が理想として求めるのは全てのものの幸いである筈です。此処に。AIコンピューターや量子コンピュータが白紙の状態では善悪の区別がつかないようにする、汎ゆる主観を排除する必要性が生じます。スピノザは世界の自然観を神に照らして語ります。
  付 録
 第四項
 各人は、神が自分を他の人々以上に寵愛し・全自然を自分の盲目的欲望と飽くことなき食欲の用に向けてくれるように、敬神のいろいろの様式を自分の性情に基づいて案出した。こうしてこの偏見は迷信に堕し、人々の心に深い根をおろした。そしてこれが原因となって各人は、すべてのものについて目的原因を認識し・説明することに最大の努力を払うようになった。しかし自然が何ら無駄なこと、言いかえれば、人間の役に立たぬことをしないことを示そうと試みながら、彼らは自然と神々とが人間と同様に狂っていることを示したにすぎないように思われる。現実を見るがいい、事態はついにいかなる結末になったかを!。 自然における、かくも多くの有用物の間に混じって少なからぬ有害物を。例えば暴風雨・地震・病気などなどを彼らは発見しなければならなかった。そこでこうした事柄は神々、彼らが自分たちと同種のものと判断しているような神々が人間の加えた侮辱のゆえに、あるいは敬神に際して人間の犯した過失のゆえに怒ったから起こったのだと信じた。そして日常の経験は、これに反して、有用物ならびに有害物が敬虔者にも不敬虔者にも差別なく起こることを無数の例をもって示すのであるけれども、彼らはそのゆえに昔ながらの偏見から脱することをしなかった。なぜなら、彼らにとっては、これをもろもろの不可知な事柄、何のためそれが生ずるか了解できぬ事柄の中に数え入れ、このようにして彼らの現に在る生まれながらの無知状態を維持するほうが、前述の組織全体を破壊して新しい組織を案出するよりも容易だったからである。このため彼らは、神々の判断が人間の把握力をはるかに凌駕すると確信した。そしてもし数学が一目的には関係せずに単に図形の本質と諸特質とにのみ関係する数学がー真理の他の規範を人間に示さなかったとしたら、この理由一つだけでも真理は永遠に人類に秘められたであろう。なお、数学のほかにも、人々といっても全人類から言えばごく少数の人であるが、この共通の偏見に気づかせて物の真の認識に進むことができるようにさせた他の諸原因挙げられうる。しかしこれをここに数えたてることは無用である。
 この共通の偏見に気づかせて物の真の認識に進むことができるようにさせる他の諸原因が挙げられます。当然にスピノザに云う「エチカ(倫理)」が代表するでしょう。勿論、多くの方が記憶する過去の災禍が神に出自するとは思考の外、論外と捉えます。哲学に云う神は宗教と違い人類に贖罪を求めませんが人間が神に報償を求めるのです。近代では「神は死んだ」の超人思想。スピノザの神理論が現代に再浮上する所以です。



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最終更新日  2021年09月21日 06時04分01秒
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