Tough Boy-World of cap_hiro(Subtitle:sense of wonder)

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2022年06月13日
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カテゴリ: 絶対存在論
神の存否-439
 記:快感及び苦痛は共に其の感情的な側面から・理性的側面をもって判断すべきことを、スピノザは定理四三では開示してみせます。
 定理四三 快感は過度になり得(う)るしまた悪であり得る。しかし苦痛は快感あるいは喜びが悪である限りにおいて善でありうる。
 証明 快感は喜びの一種であって、この喜びは、身体に関する限り、身体の一部分あるいは若干部分がその他の部分以上に刺激されることに存する(第三部定理一一の備考におけるその定義の備考におけるその定義 推論:我々は、精神がもろもろの大なる変化を受けて時にはより大なる完全性へ、また時にはより小なる完全性へ移行しうることが分かる。この受動が我々に喜びおよび悲しみの感情を説明してくれる。こうして私は以下において喜びを精神がより大なる完全性へ移行する受動と解し、これに反して悲しみを精神がより小なる完全性へ移行する受動と解する。さらに私は精神と身体とに同時に関係する喜びの感情を快感あるいは快活と呼び、これに反して同様な関係における悲しみの感情を苦痛あるいは憂鬱と呼ぶ。しかし注意しなければならないのは、快感および苦痛ということが人間について言われるのは、その人間のある部分が他の部分より多く刺激されている場合であり、これに反して快活および憂鬱ということが言われるのは、その人間のすべての部分が一様に刺激されている場合であるということである。を見よ))。そうした感情の力は身体のその他の働きを凌駕して身体に執拗につきまとい(この部第四部の定理六 ある受動ないし感情の力は人間のその他の働きないし能力を凌駕することができ、かくてそのような感情は執拗に人間につきまとうことになる。により)、こうして身体がきわめて多くの他の仕方で刺激されるのに適しないようにするほど、それほど大なるものでありうる。ゆえに快感は(この部第四部の定理三八 人間身体を多くの仕方で刺激されうるような状態にさせるもの、あるいは人間身体をして外部の物体を多くの仕方で刺激するのに適するようにさせるものは、人間にとって有益である。そしてそれは、身体が多くの仕方で刺激されることおよび他の物体を刺激することにより適するようにさせるに従ってそれだけ有益である。これに反して身体のそうした適性を減少させるものは有害である。により)悪であり得(う)る。次に、これと反対に、悲しみの一種である苦痛は、それ自体で見れば善でありえない(この部第四部の定理四一 喜びは直接的には悪でなくて善である。これに反して悲しみは直接的に悪である。により)。しかしその力と発展とは我々の能力と比較された外部の原因の力によって規定されるのであるから(この部第四部の定理五 おのおのの受動の力および発展、ならびにそれの存在への固執は、我々が存在に固執しようと努める能力によっては規定されずに、我々の能力と比較された外部の原因の力によって規定される。により)、そのゆえに、我々は、この感情について、無限に多くの強度と様式とを考えることができる(この部の第四部定理三 人間が存在に固執する力は制限されており、外部の原因の力によって無限に凌駕される。により)。したがって我々は、快感が過度になるのを防ぎうるような、そしてその限りにおいて(この定理の始めの部分:快感は過度になり得(う)るしまた悪であり得る。により)身体の能力を減少しないようにさせうるような、そうした苦痛も考えることができる。ゆえに苦痛はその限りにおいて善であるであろう。Q・E・D・=此れが証明すべきことであった。
 記:人間は外部の原因の力によって無限に凌駕される。「友人ふたりと道を歩いていた。日が沈んだ。空がにわかに血の色に染まる――そして悲しみの息吹を感じた。僕は立ち止まった。塀にもたれた。なにをするのも億劫。フィヨルドの上にかかる雲から血が滴る。友人は歩き続けたが、僕は胸の傷口が開いたまま、震えながら立ち尽くした。凄まじく大きな叫び声が大地を貫くのを聴いた」。エドヴァルド・ムンク(Edvard Munch/1863年 - 1944年)。



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最終更新日  2022年06月13日 06時03分07秒
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