Tough Boy-World of cap_hiro(Subtitle:sense of wonder)

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2022年12月15日
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カテゴリ: 霊魂論
「神秘学概論」概説
 *Rudolf Steiner - 魂への旅路6
<シュタイナーの霊能力>
 シュタイナーの神秘学の捉え方は根本的に神智学協会のそれとは異なっており、ブラヴァツキー夫人が得意とする神秘的な降霊現象にも彼は否定的でした。彼にとって霊的な現象というのは、けっして幽霊たちを呼び寄せることではなく、自らの無意識に潜んでいる過去の膨大な記憶に自力で接触することであらゆる過去の出来事や記憶を知ろうとする行為のことでした。その具体的な方法は、入眠時に短時間だけ訪れる無意識の状態、夢見の状態を活かし、それをコントロールすることで、その奥深くに潜む巨大な記憶の迷宮を解明してゆくというものです。これは、現在実際に行われている催眠術を用いて、過去の記憶をさかのぼって行く方法と酷似しています。しかし、当時はまだ催眠術はほとんど未開の分野でした。眠り込む瞬間には霊界は着実に近づいてきます。ですが、われわれはすぐに寝入ってしまい、魂に起こった事柄を意識できなくなります。彼は従来の人間の生き方を変え、もうひとつの方向性を見出すことが可能だと考えていました。「私はこの本の中で、感覚界の背後に不可知なるものが存在しているのではなく、感覚界の中に霊界があることを示そうとした。したがって、感覚界の真の実在性は、人間が感覚的知覚のみを問題としているかぎりにおいてのみ、人間の意識からは隠され続ける」の言からも読み取れます。
 1902年には、シュタイナーは、神智学協会のドイツ支部長となります。この頃すでに彼は神智学協会の主流派の人々とは一線を画すようにしていましたが、それでも人気は増す一方でした。いよいよカリスマ性を増した彼の講演を聴くために、その回りには弟子となる人々だけでなく、彼の後援者となる人々も集まるようになり、活動範囲もドイツだけではなくヨーロッパ全土に拡がりをみせていました。
 1911年には神智学協会は子どもの頃に「世界の救世主になる器だ」と見い出した東洋はインドの思想家ジッドゥ・クリシュナムルティ(Jiddu Krishnamurt/1895年 - 1986年)を信仰の対象とする「東方の星」教団を設立。然し乍ら、もともとこうした東洋の神秘宗教への傾倒に否定的だったシュタイナーは、ついに協会と袂を分かちます。ドイツ支部の名前は、こうして人智学協会へと改められました。その後、彼は神智学協会から、協会の名前を利用して知名度を上げた裏切り者として批判されますが、尚、その人気に陰りはありませんでした。



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最終更新日  2022年12月15日 06時10分07秒
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