Tough Boy-World of cap_hiro(Subtitle:sense of wonder)

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2022年12月16日
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カテゴリ: 霊魂論
「神秘学概論」概説
 *Rudolf Steiner - 魂への旅路7
<新たなる挑戦>
 人智学協会を立ち上げた後、いよいよ、その持てる才能を自由に発揮できるようになったシュタイナーは、演劇や舞踏などの台本や演出を手掛けるだけにとどまらず、それらの活動の拠点となる館、「ゲーテアヌム」の建設を開始します。それは巨額の資金を集めてシュタイナーの思想を具現化した神殿ともいえるもので、木造建築による美しい曲線建造物でした。この間、ヨーロッパでは1914年6月28日、オーストリア・ハンガリー帝国の皇位継承者であったフランツ・フェルディナント大公がその妻のソフィー大公妃と共にボスニア・ヘルツェゴビナの州都サラエボでセルビアの汎スラブ主義者に暗殺されたことで対立が表面化し、これをきっかけとして、1914年7月28日に第一次世界大戦が始まり、当事国であるドイツ国内は戦禍に巻き込まれてしまいます。しかし、山の中に建てられつつあったこの建物はその間にも着々と建設が進み、無事完成にこぎ着けます。いよいよシュタイナーの夢が現実に近づこうとしていました。然し乍ら、20世紀に入り世界の情勢は急激に変貌をとげつつありました。特にドイツは第一次世界大戦での敗戦後、共産主義勢力と国内の異民族に対抗する形でナチスが急激に勢力を伸ばしつつありまし、その指導者ヒトラーのもつカリスマ性は人身を離れています。ところが、皮肉なことにシュタイナーのそれと共通するものがあり、そのためか、ヒトラーはシュタイナーの存在を、共産主義者やユダヤ人以上に危険視するようになります。こうして、彼の講演会はナチス親衛隊のヤジによってしばしば妨害されるようになり、彼はその活動場所をしだいに海外へと移さざるを得なくなります。そんな状況の中、1922年12月31日ゲーテアヌムが火事によって焼失してしまいました。放火ではなさそうですが、未だに原因は不明のままです。これだけ、状況的に追いつめられながらも、シュタイナーはその活動を止めることなくヨーロッパ中を駆けめぐり、講演、執筆、ゲーテアヌムの再建に取り組みます。しかし、残念なことに現世にもう彼にはもう殆ど時間が残されてはいませんでした。この頃、彼は回復する見込みのない胃病を患っていました。そして、1925年3月30日、彼は自己が主張した霊界への旅へと向かうため、静かにそのまぶたを閉じたのです。



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最終更新日  2022年12月16日 06時12分55秒
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