Tough Boy-World of cap_hiro(Subtitle:sense of wonder)

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2023年03月14日
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カテゴリ: 霊魂論
「神秘学概論」読解
47 :霊的構造体の霊視認識-2
 シュタイナーの著作が読み読み辛く講義などでは多くの場合に記憶に残り難くときに眠くなってしまうと云われる。其の因には表象される具体的個物の認識ではなく「対象のない認識」が必要と目されることが多いからである。たとえば「土星紀」の熱といわれてもそれを通常の物質的な外界における表象で理解することは困難である。更には、初期の講義等では比較的には物語な要素があるが後期になるととくにその要素は少なくなり、その内容についての表象を形成することが困難になってくる。勿論繰り返し読み込むことで少しずつ理解することはできるのですが、なかなか其の内容に引きずり込まれない。それはシュタイナー自身が述べるように著作や講義はそれを読むことそのものが行のひとつともなっているからです。従いて、シュタイナーを理解するために、いくら図式的な解説書や用語集などを読んでみたところで、それを認識するための自己の精神(魂)の能力を育成することは甚だ困難です。
 自己の精神(魂)の能力を育成するにシュタイナーは「行(ぎょう)」の行程のあらましを「神秘学概論」の本文や其の著「いかにしてより高次の世界の認識を得るか」で説いています。ここでは、行のために使われる「象徴像」について概観をする。
 象徴像に沈潜している間は、準備に用いた思考内容をすべて、魂の中に呼び入れないようにする。そして像だけが生き生きと心の中に漂うのでなければならない。準備に用いた思考作業の結果として生じたあの感情だけが、共振しているのでなければならない。このように、象徴像とは感情体験を伴う図像のことなのである。魂がこの体験の中に留まり続けるとき、効力が現われる。妨害となる他の表象内容を混入させずに、この体験の中に留まり続ければ続けるほど、その経過全体が有効な働きをするようになる。(P325)
 象徴像をつくった思考内容さえそこに働かせてはならないように、その象徴像は物質的な外界から自由でなければならない。その象徴像は「夢幻的な思考」や「恣意的な想像力」から作りだされている(*創り:即ち純粋無垢な発想の創りではない)のではないかという非難についてもシュタイナーは次のように答え、その非難は当て嵌まらないと述べている。
 この場合の象徴像は、外なる感覚的な現実に関わりを持たないように選ばれており、外界から一切の注意を転じ、感覚的な印象をすべて抑え、外からの刺激に応じた思考内容をまったく排除するときにも、その象徴像が魂に働きかけられるように配慮するかたであり、そのような働きかけだけに価値を置いているからである。(P330)
 あらためて付け加えておけば、その象徴像に沈潜することで魂の中に呼び起こされる
うした霊視的認識において重要なのは、その内容が重要なのではなく、その修行によって育成されていく魂の力であるということである。そのことを忘れたときに別の陥穽がそこには生じてくるのではないかと思われる。霊視的な内容は、感覚的な知覚内容が現実的であるのとは異なる意味において、現実的である。この現実にとって大切なのは、霊視体験へ導くイメージの内容なのではなく、そのための修行によって形成される魂の能力なのである。(P329-330)



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最終更新日  2023年03月14日 06時10分05秒
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