Tough Boy-World of cap_hiro(Subtitle:sense of wonder)

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2023年03月15日
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カテゴリ: 霊魂論
「神秘学概論」読解
48 :魂の力を育てること
 シュタイナーの「行」では「対象認識」から「対象のない認識」へというように、物質的な外界から自由になれるだけの魂の力を育てることに関しては瞑想が取り上げられる。その瞑想の実践については瞑想と睡眠の比較によって其の内容が明かされる。
 瞑想は一種の睡眠であるということもできるのだが、日常的な意識に比べて、高次の覚醒状態を示しているのである。その高次の覚醒状態をにおいては、日常的な魂の力よりもより強い魂の力が必要とされる。そのためにたとえば象徴像を用いた修行がなされる。
 そうした高次の覚醒状態が睡眠と異なっているのは、魂は睡眠と同じく身体から離れるにもかかわらず、睡眠時のように意識を失って(*ほぼ失ってが妥当かも)しまうのではなく、「これまで体験したことのなかった世界を体験する」。睡眠時における体験が意識化できないのは、そうした日常的意識のレベルでの魂は、身体を通じてというかそれに反射させるかたちで意識を働かせているので、睡眠時のように身体を離れてしまうと、その映し出すスクリーンがなくなってしまうがゆえに意識を保つことができなくなってしまうわけである。記;現代医学及び心理学では識閾を上下する夢を制御する方法が探られている。
 日常の覚醒状態での魂は、みずからの力を十分に発揮しないで、身体の助けを借りて意識を働かせているので、みずからを体験するのではなく、鏡の像のように身体もしくは身体の諸経過が映し出す像の中に、自分自身を見ているにすぎない。(P331)
 シュタイナーの言うところの「行」は、物質的な外界から自由になることで、肉体の助けを借りないでも「みずからの真に独自な内的本性を体験」できるように魂の力を育てていくためのものであるということができる。しかし尚、その行によって創り出される象徴像は未だ「霊界の現実」と結びついているということはできない。それは感覚的知覚並びに知性を働かせる脳組織から人間の魂を分離させるためにのみ役立つのみである。このことを理解しておかないと、そこで創り出される象徴像を霊的現実だという思い込んでしまいそれに囚われてしまうことになる。
 感覚的な知覚や通常の知的な思考が働かないときでも、私の意識は失われずにいる。私は身体から離れて、それまで私であった存在の傍らにいる自分を感じることができる。(P331)記:些かドッペルガンガー(独: Doppelgänger)的ではあるがシュタイナーは体験しているかもしれないと想わせる。
 魂が身体から離れた状態でも意識を失わないでいられるように魂の力を育てていくということは「これまで組織化されていなかった魂的、霊的な本性の中から魂的、霊的な諸器官を作り上げる」ということなのだが、先ず最初にそこで知覚されるものは「自ら造り上げたものの働き」であり、それは「自己知覚」であるということを意識しておく必要がある。
 形象は、新しい世界の中で、生きているように現われるが、しかし魂は、その形象が修行によって強化された自分自身の反映にすぎないことを、よく認識していなければならない。そしてこのことを正当に判断するだけではなく、いつでもこの形象を再び意識から遠ざけ、消し去ることができ得るように、意志を育成しなければならない。魂は形象の内部で、完全に自由に、完全な自意識をもって働くことができなければならない。このことは、この時点での正しい霊的修行のひとつである。(P332)
 要は象徴像としての形象そのものが重要なのではなく、新たに獲得され育成された魂の働きそのものが重要なのだと強調しています。



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最終更新日  2023年03月15日 06時07分54秒
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