Tough Boy-World of cap_hiro(Subtitle:sense of wonder)

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2024年08月13日
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カテゴリ: 霊魂論


ルドルフ・シュタイナー
「精神科学と医学」 第二講(本講・解説) 1920年 3月22日 ドルナハ
第2講解説・第6回
 結核患者には、咳、喉や胸、四肢の痛み、疲労状態、特に寝汗などが徴候として現れてきますが、これらは上部と下部の不規則な相互作用の結果として生じているものです。しかし、これは同時に病気に対する生体組織の戦いでもあります。たとえば、咳の場合、下部組織が上部組織によって制御されないで起こるのですがこれは、侵入してくるものを防ぐための生体組織の健康な反応です。ですから、咳を止めてしまうということが害になることもあります。咳を止めることで、肉体が有害なものを受けいれてしまうからです。咳をするというのは、そうした有害なものに耐えられないがゆえに起こるのであって生体内に侵入してくるものを侵入させないために必要なことなのです。結核患者になりかかっている、つまり将来結核が顕れてくる兆しがある人にきわめてしばしば見られる徴候を取りあげてみましょう。おそらく彼が咳をするのに気づかれると思います。また、彼が喉や胸の痛み、あるいは四肢の痛みも感じていることに気づかれるでしょう。さらに、ある種の疲労状態、そしてとりわけ盗汗(寝汗)に気づかれるでしょう。これらは何なのでしょうか。これらの徴候を目の前にするとき、これらすべてはいったい何なのでしょうか。私が今挙げたものはすべて、何よりもまず、先ほどお話しました内部の不規則な相互作用の結果として生じているものなのです。けれどもこれは同時に、もっと深い根拠として存在しているものに対する、生体組織の戦いでもあります.おわかりでしょうか、咳を、ここでは、まずはこのような単純な事柄を観察し、それからもっと複雑な事柄に移っていきますが、咳を、いかなる場合でも常に克服することは、全く良くないことなのです。生体組織にとっては咳をわざと引き起こすことが必要な場合さえあるのです。人間の下部組織が上部組織によって制御され得ない場合に咳の刺激として現れるものは、さもなければ侵入してくるものを侵入させないための、人間の生体組織の健康な反応なのです。したがって、いかなる場合にも咳を直接止めてしまうことは、場合によっては害になることもあり得るのです。肉体が有害なものを受け入れてしまうからです。その人のその時点での素質ではこうした有害なものに耐えられず、それを取り除こうとするために、彼は咳をするのです。咳の刺激は、生体組織に何らかのものが欠けていて、そのために生体内に侵入してくる可能性のある侵入者を侵入させない必要性があるということを示すものにほかなりません。咳の場合と同じように、喉や四肢の痛みといったものも、下部が上部によって制御されないで起こるプロセスが起こらないように結核の素質があるために近づいてくる有害なものに対して、生体組織が戦っているのだといえます。ですから、結核の素質があるとわかったならば、適度に咳を引き起こすようにしたり、食餌療法によって病気の徴候を引き起こすことで、生体組織を支えることが有効な場合もあります。たとえば、痩せるということもひとつの防御手段です。ですから、ある人が痩せていくからといって、すぐに太らせるための食餌療法をとるのが有効だとは限りません。そうしたことについて、個別的に研究していくことが重要なのです。私たちが挙げた別の徴候もまた、結核の素質があると近づいてくるものに対する、生体組織の防御や戦いなのです。喉の痛み、四肢の痛みはまさしく、生体組織が、上部のプロセスに制御できないような下部のプロセスが起こらないようにしていることを示しているのです。例えば逆に、早めに結核の素質に気づいたら、適度に咳の刺激を引き起こしたり、とりわけ、どういうふうにこれをすることができるかは、明日以降の講演で見ていきますが、ある種の食餌療法によって疲労の徴候を引き起こすことさえして、生体組織を支えるのが良いこともあるのです。さらに、例えば痩せるということも、ひとつの防御手段にすぎないのです。なぜなら、痩せない場合におこってくるプロセスは、下部における、上部に制御され得ないものに他ならないかもしれず、その場合生体組織は、制御され得ないものが一時的に存在しないように、痩せることによって自らを守るからなのです。ですから、例えばある人が痩せていく場合、すぐさま太らせるための食餌療法をほどこすのではなく、こういう事柄を個別的に研究することが非常に重要です。痩せるということが、まさにその時点で生体組織に現れてきていることにとって、たいへん良い意味を持っている可能性もあるからです。また、結核に対する生体の防御反応としてとりわけ重要なのは盗汗(寝汗)です。そして、まだ結核患者ではないけれども、結核にかかる見込みのある人の場合、とりわけ有益なのは盗汗です。なぜなら、盗汗は、睡眠中に実行される生体組織の活動に他ならず、これは本来ならば目覚めている時に、完全な霊的・心的活動のもとに行われるはずのものであるからです。本来ならば昼間に完全に目覚めた状態で行われるべきことが行われず、夜になって現れてきているのです。これは結果の現象であると同時に防御手段でもあります。生体組織が霊的な活動から解放される一方で、生体組織は盗汗に表される活動を行うのです。発汗などのあらゆる分泌現象は、目覚めた意識的活動に対応するものであり、魂的、霊的活動に密接に関係しているのですが、それに対して、生命的な構築プロセスは無意識的なものです。肉体をもっとも活発に形成する必要のある乳児がほとんど眠っているというのはこのことと深く関係しているのだといえます。もっともこうした事実を完全に評価することができるためには、あらゆる分泌現象は、汗の形成も含めて、普通は魂的、霊的活動がその中に含んでいるものと密接に関係しているということについて、少しばかり知っておかなくてはなりません。構築するプロセス、本来の生命的な構築プロセスというものは、すなわち無意識的な基盤をなすものにすぎません。目覚めた、意識的な魂的・生体組織的活動に対応するもの、これはいたるところにおいて、分泌プロセスなのです。私たちの思考というものも、脳の構成的プロセスには対応しておらず、脳の分泌プロセス、分解プロセスに対応しています。盗汗という現象は、通常の生活において本来は霊的・魂的活動と平行して進行していなければならないはずの分泌プロセスなのです。上部と下部が正しい相関関係にないので、そういう分泌プロセスは、生体組織が霊的・魂的活動から解放される夜まで持ち越されることになるのです。
記:寝汗は睡眠中の発汗のことですが、東洋医学では生理現象とは別の良くない汗のことを「盗汗(トウカン)」と呼びます。盗汗は、シーツまで濡れてしまうほどの寝汗のほか、上半身、特に頭から首筋に汗をかきやすいのも特徴です。また、サラサラとした運動後にかくような寝汗と違い、粘っこい汗が頭部や首から胸のまわり、腰から股の周囲に多く出る場合も盗汗と呼ぶ場合があります。
記:東洋医学では生理現象とは別の良くない汗のことを「盗汗(トウカン)」と呼びます。シーツまで濡れてしまうほどの寝汗のほか、上半身、特に頭から首筋に汗をかきやすいのも盗汗に見られる傾向のひとつです。
参考図:Night Sweats



   第2講解説・第6回 了

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最終更新日  2024年08月13日 06時10分07秒
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