Tough Boy-World of cap_hiro(Subtitle:sense of wonder)

Tough Boy-World of cap_hiro(Subtitle:sense of wonder)

2024年08月31日
XML
カテゴリ: 霊魂論


ルドルフ・シュタイナー
「精神科学と医学」 第四講 1920年 3月23日 ドルナハ*1998.11.21.改訳 本講:本文・解説
第四講解説 ●9
●9 鉱物化傾向と鉱物治療
9.人間は自らの内に鉱物化しようとする傾向を有している。その点に関して、鉱物治療の視点が重要になるが、それは鉱物をそのまま取り入れるというのではなく、
ホメオパシー原理が重要になる
*ホメオパシー原理:ホメオパシー療法は、「似たものが似たものを治すという基本原理(ホメオパシー原理)から成り立ちます。つまり、健康な人に与えてある症状を出す物質は、同じような病気の症状を治すことができるとされています。ホメオパシーは、ドイツ人医師サミュエル・ハーネマンによって確立された治療法で、同じような症状を引き起こす物質を希釈して患者に与え、自己治癒力を強力に刺激することによって治療する高度に体系化された治療法です。
参照画像:homeopathy



 人間の「下部」へとより深く下降していく場合、腸内植物相から腸内動物相へと下降していくわけですが、逆に「上部」へと昇っていく場合は、人間内部の植物相が克服される領域から、鉱物化、つまり人間の硬化が克服されなければならない領域へと上昇していくことになります。人間は、上へ向かえば向かうほど、鉱物的になる傾向が強くなるのです。それは、頭部が著しく骨化しているということに典型的に表われています。人間は、自らの内に鉱物化しようとする傾向を持っているのですが、この鉱物化の傾向が克服されなければならないというわけです。この鉱物化に対抗する働きかけのためには、外的な鉱物界の活動性に対置されるような力が、鉱物界から取り出されなければなりません。それが、鉱物化療法の基本的な原理としてのホメオパシーです。腸内植物相に対抗するには、植物療法、腸内動物相に対抗するには、血清療法が有効なように、鉱物化傾向には、ホメオパシーを行なわれなければなりません。このホメオパシーについては、第2講でも言及されていました。ホメオパシーは、同種(*類似)療法で、健康体に与えるとその病気に似た症状を起こす物質を、ごく低濃度に希釈し、それを薬品としてその病気にかかった患者に投与して治療する方法です。アロパシー(Allopathie/逆症療法)はちょうどこれとは逆のやりかたですが、これについては、次の5講で述べられていますので、ここではふれません。シュタイナーは、第2講で、上部と下部の二元性をホメオパシーで説明していました。物質の特性は、一律にどこまでも分割可能なものではなくて、ある限界を超えると反対のものに転化する可能性すらもっていて、自然にはそうしたリズミカルな過程があるというのです。生体の上部組織と下部組織の間にもこうした内的なリズムがあって、上部組織はホメオパシー的なもので、下部組織は特性がある時点で逆転したものであるといえますから、その特性を利用して、希釈を行うことで、下部組織に関係した諸特性を上部組織に関係した諸特性に導くことができるわけです。このように、この「精神科学と医学」という講義は、他の講の内容と照らし合わせていくことで、理解の進む部分もありますので、今後もできるだけそうした説明を折りにふれて、付け加えるようにしていければと思っています。けれども、私たちが一面においては、植物化の出現に対抗する戦いを循環プロセスのなかに見出すことによって、人間内部の、つまり腸内の動物相及び植物相の克服へと進んで行かなければならないように、皆さんはここから出発して本来の神経ー感覚人間へと進んで行くわけです。この神経ー感覚人間は、人間の生活全体にとって、通常考えられているよりもずっと重要なのです。科学というものがこのような抽象に高められたために、次のようなことを適切な方法で考慮する可能性はまったく失われてしまいました。つまり、この神経ー感覚人間を通じてたとえば光と光に結びついた熱とがそもそも入り込んでくるわけですが、この神経ー感覚人間は内的な生活と密接に関係しています。なぜなら光とともに入り込んでくる計測できないものは、諸器官において変容させられねばならず、そしてこの計測できないものは、計測できる領域に存在しているものと同様、器官を形成するものだからですが、こういうことを考慮する可能性は失われてしまったのです。神経ー感覚人間が人間の組織化にとって特別な意味を持っていることは、まったく考慮に入れられておりません。しかし、私たちが下部人間のなかにより深く下降していく場合は、腸内植物相を形成する力から、腸内動物相を形成する力へと下降していくのですが、他方、人間の上部へと昇っていく場合は、私たちは内部の植物相が克服される領域から、人間の絶えざる鉱物化、いわば人間の硬化が克服されねばならない領域へと上昇するのです。皆さんはここで、いわば外的に、頭部の骨化が他の部分より顕著であるということから見ても、人間は上へ向かって進化するほど、その器官を通じてまさに鉱物的になる傾向が強まるということを研究することができます。この鉱物的になるということ、これは人間の生体組織全体にとって大きな意味をもっています。と申しますのも、よろしいでしょうか、これは繰り返し留意されねばならないことなのですが、人間を三つの部分、すなわち、頭人間、胴体人間、四肢人間という三つの部分に分けるとき、これらの三つの部分が並列的にあって、外的空間的な境界を有していると考えていただいては困るのです。質的に区分するとすれば、人間というものは当然まったくもって頭人間です。頭であるものは人間全体に拡がっていて、その主要な部分が頭にあるというだけです。他の部分、つまり循環と、四肢及び新陳代謝についても同じで、これらも常に人間全体に拡がっています。このため、当然のことながら、頭ないし頭部人間にとって存在しなければならないものが、素質としては人間全体のなかに存在しているのですが、この人間全体における鉱物的になっていく素質は克服されねばならないのです。今日の人間が、まだ遺伝的な霊視能力から導き出されていた古代の著作をひもといても、もはや何も理解できない分野というのは、まさしくここにあるのです。なぜなら結局のところ、パラケルススの言う塩プロセスについて読んでも(☆3)、今日ほんのわずかの人しか何かまっとうなことを読みとることはできないからです。ところでこの塩プロセスというのは、私がちょうど今特徴をお話ししている領域にあたり、硫黄プロセスというのが、その前にお話しした領域にあたります。さて重要なことは、人間は自らのうちに、鉱物化しようとする傾向を有しているということです。ちょうど、動物相・植物相プロセスの基礎を成しているものがいわば独立的になり得るのと同様に、人間全体にとってこの鉱物化の傾向も独立性を持つ可能性があるのです。この鉱物化の傾向に対して、どのように対抗して働きかけねばならないのでしょうか。これに対抗する働きかけは、この鉱物化傾向を粉砕し、いわばそのなかに絶えずくさびを打ち込む以外にはありません。そしてこの領域こそ、皆さんが血清療法から植物療法を経て鉱物療法へと移行して踏み込んでいくところなのです。何しろ鉱物療法なしでやっていくわけにはいきません。なぜなら、皆さんが、鉱物化していく傾向、普遍的に硬化していく傾向に対する人間の戦いにおいて、支えられねばならないものすべてを支えるための拠り所を得られるのは、鉱物と、人間のなかで自ら鉱物になろうとするものとの関係においてのみだからです。その際皆さんは、鉱物を単にその外的な状態のままで人間の生体組織に取り入れる方法でやっていくことはできません。ここで、何らかの形でのホメオパシー原理を示すもの、つまり、外的な鉱物界の活動性に対置されるような力が、ほかならぬ鉱物界から探り出されねばならないことを示すもの、そういうものが登場してくるのです。これはよく指摘されてきたことで、実際正しいのですが、治癒作用のある泉のわずかなミネラル成分に注目しさえすれば、この泉ではめざましいホメオパシープロセスが起こっているのがわかります。このプロセスは、私たちが通常見ている外的な諸力から鉱物の連関を解放する瞬間に、まったく別の諸力、つまりまさしくホメオパシーを行うことによってしか特別に解き放たれない別の諸力が本当に現れてくることを示しています。けれどのこのことは、申しましたように、別の章で述べようと思います。
   ((第四講解説●9 了)

哲学・思想ランキング





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2024年08月31日 06時10分08秒
コメント(0) | コメントを書く
[霊魂論] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

×

プロフィール

cap-hiro

cap-hiro

カテゴリ

キーワードサーチ

▼キーワード検索

バックナンバー

2026年05月
2026年04月
2026年03月
2026年02月
2026年01月
2025年12月
2025年11月
2025年10月
2025年09月
2025年08月

© Rakuten Group, Inc.
X
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: