Tough Boy-World of cap_hiro(Subtitle:sense of wonder)

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2024年09月01日
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カテゴリ: 霊魂論


ルドルフ・シュタイナー
「精神科学と医学」 第四講 1920年 3月23日 ドルナハ*1998.11.21.改訳 本講:本文・解説
第四講解説 ●10
●10 人間の二元性
10.人間は上部と下部という人間性として自らを開示し、下部において形成されているものは、常に上部で形成されているものの平行器官である人間の霊的・魂的活動は、脳形成と同時に腸形成とも結びついている。
記:人間の上部と下部という二元性に注目しなければなりません。つまり、下部において形成されているものは、常に上部で形成されているものの平行器官であり、対極的なものとしての下部が発達できなければ、上部における器官が発生できないということです。ですから、腸の形成と脳の形成とは密接に関係していて、大腸や盲腸が形成されなかったとしたら、脳も現在のようには形成されず、この物質的世界での霊的・魂的活動ができなかっただろうといえます。盲腸は役に立たないというか、何のためにあるのかわからないということがいわれているようですが、こうしたシュタイナーの提示する観点から、その盲腸の存在ということも深い意味を持っていることがわかります。
 盲腸は脳のなかに対置されるものをもつというのですから、盲腸がなかったとしたら、脳のなかのある種の部分が形成されなかっただろうといえるわけです。それでもなお、きょう皆さんがたにお話ししておきたいことは、次のようなことなのです。皆さんが実際に、特に比較的若いかたがたに私は切にお勧めしたいのですが、腸組織全体の形態変化、言うなれば、一面においては魚類から両生類、爬虫類を経て鳥類に至る変化、とりわけ両生類、爬虫類と腸組織との関係はきわめて興味深いものです。他面においては、哺乳類そして人間にまで至る変化について、比較研究されてみれば、次のようなことに気づかれるでしょう、つまり、器官の特殊な形態変化が起こり、たとえば盲腸ができてくるのです。すなわち人間の場合には後に盲腸となるものが現れ、下等な哺乳動物の場合や、鳥類の組織から何かが落ちて盲腸の原基が現れてくる場合には、魚には全く存在していない大腸から、魚の場合大腸について語ることはできませんが、いわゆるより完全な秩序による上昇を通じて大腸がさらには複数の盲腸、人間の場合はひとつの盲腸であるものがあらわれてくるのですが、他の動物のなかには複数の盲腸を持つ種類もいるのです。こういう発生のしかた全体のなかに皆さんは独特の相互関係を見い出されることでしょう。本来的には、こういう相互関係こそ比較研究が非常に厳密に指摘せねばならないことなのです。皆さんは単に外面的に、ご存じの通り実際しょっちゅうこう問われるのですが、いったい何のために、人間の盲腸のようなこういう外に向かって閉じたものが存在しているのかと問うことができます。こういう事柄について問われることは屡々あるのです。このような問いを投げかけるとき、通常は次のようなことに注目されることはありません。つまり、実際のところ人間は二元性(Dualitaet)として自己を開示しているということ、したがって、一方つまり下部において形成されているものは、常に上部で形成されているものの平行器官(das Parallelorgan)であり、この平行器官、いわば対極が、下部において発達することができないとしたら、上部において何らかの器官が発生できないということ、こういうことに注目されてはいないのです。そして、動物の系列において前脳が形態を取れば取るほど、人間の場合これを後に発達させるのですが、それだけいっそう腸は、まさに食べたものの残りを蓄積する方向へと形成されるのです。腸形成と脳形成の間には密接な関係があり、動物の進化系列において大腸、盲腸が現れてこなかったら、結局は物質的本性として思考する人間というものも発生できないでしょう。なぜなら、人間が脳すなわち思考器官を持つのは、腸器官の負担、まったくもって腸器官のおかげだからです。腸器官は脳器官の忠実な裏面なのです。皆さんが一方において思考のために物質的活動を免除されるためには、他方において皆さんの器官に、形成された大腸と形成された膀胱による負担のきっかけとなっているものを担わせなければならないのです。このように、人間の物質的世界に現れているまさに最高の霊的・魂的活動は、脳の完全な形成と結びついているのと同時に、その一部である腸の形成とも結びついているのです。これはきわめて重要な関係であり、自然の創造全体に途方もなく多大な光を投げかけるものです。さてここで皆さんは、たとえいくぶん逆説的に聞こえるにしても、人間にはなぜ盲腸があるのかと問いかけ、人間が相応なしかたで思考することができるためにあるのだと答えることができるのです。なぜなら、盲腸において形成されているものは、人間の脳のなかに、それに対置されるものを持つからです。一方にあるものはすべて、他方にあるものに対応しているのです。
参考画像:人体の二元性



   ((第四講解説●10 了)

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最終更新日  2024年09月01日 06時55分19秒
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