Tough Boy-World of cap_hiro(Subtitle:sense of wonder)

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2024年10月04日
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カテゴリ: 霊魂論


ルドルフ・シュタイナー「精神科学と医学」
第六講-5/人間には宇宙のプロセス全体が反映している
テーマ5要項 塩的なもの、燐的なものの対立とその両者を均衡させる水銀的なものは、宇宙全体のなかにおける重力と光の対立及びそれを均衡させるもののなかにも現われている。人間の心臓には、宇宙のプロセス全体が反映している。
 けれども、ここで重要なのは、いわば植物においては分離されて現われてくるもの、人間においてはその組織化の一面を決定するものを、私たちがき ちんと見据えることです。昨日皆さんには、いわば人間外部の自然特有の三つの形成衝動に目を向けていただきました。すなわち、塩的な形成衝動、水銀的形成衝動、そして、燐や硫黄といった特定の物質が、計測できないものの力を自らのうちに保存すること、計測できないものの担い手であることによって成立する形成衝動です。私が今日お話ししたことと関連して、人間外部の自然のこれら三つの異なる内的形成衝動の差異とは、いったいどのようなものなのでしょうか。そのプロセスにおいて塩的であるもの、もっと良い言い方をすれば、そのプロセスにおいて「塩形成」に通じるものはすべて、内的な経過を重力の領域に移行させるものです。古代の医学的著作を読むひとは、古代の文書において物質の塩化について語られている箇所では常に、次のようなことに思いを馳せるとうまくいくでしょう。つまり、ここではこのプロセスである塩化によって、当の物質が重力の支配下にある。一方、その反対のプロセス、光のプロセスによって、今度は計測できないものが、この重力から取り去られるということです。つまり、私たちが光をその他の計測できないものの代理・代表者とするなら、人間外部の自然においても常に一貫して、光と重力との闘い、地球外のものを目指すものと、地上的な物質を中心へと向かわせようとするものとの間の闘いのことを考えておかなければならないのです。私たちがここで有しているのはまず、 重力と光の対立です。そして重力と光との間を揺れ動きつつ、絶えず均衡を求めるもの、これは水銀的なもののなかに現われています。水銀的なもののなかに含まれているのは、光と重力の間でたえず均衡状態を求めているものにほかなりません。人間の外部にある自然には、塩的なプロセス、燐的なプロセス、水銀的なプロセスという三つのプロセスがあるということは、第五講から述べられてきたことですが、塩的なプロセスは、内的な経過を「重力」の領域に移行させるものであり、それに対して燐的なプロセスは、「光」のプロセスであって、「計測できないもの」を重力から取り去るプロセスであるということができます。そして、そこでは、「光」と「重力」とか常に均衡状態を求めて闘っていて、その均衡を求めるものが「水銀的なもの」のなかに現われています。さてここで重要なのが、この塩的なもの、燐的なもの、水銀的なものの対立を、実際宇宙全体のなかに、つまり、重力のなかに、光的なもののなかに、そしてこの両者の対立、すなわち両者の均衡を求めるもののなかにも置いてみることです。さてよろしいでしょうか、この完全な対立のなかに独特なしかたで置かれているのが、人間の心臓の活動全体です。現代の自然科学的見解において心臓に対して適用されている例のポンプシステム、これを支持できないことはすでに皆さんにお話ししましたが、これは除外するとしても、あたかも心臓が、いわばそれ自身の皮膚によって外部に対して閉鎖された活動に尽きているかのように想定されている、今日すべてがこのように想定されているというのは、実際恐るべきことと申し上げたいのです。実際今日、心臓はその本体を通じて脈打っているものと何らかの関係があると想定されているのとほとんど変わりません。けれども、そうではなく、器官存在として人間は、宇宙プロセス全体に編入されていて、人間の心臓というものは、単にその生体組織のなかにあるひとつの器官というのみではなく、全宇宙プロセスの一部でもあるのです。そして植物において起こっていること、太陽の上位にあるものと太陽の下位にあるものとの共同作用は、人間においても起こっていて、その現われが心臓の動きのなかに見出されるのです。心臓の動きは単に人間において起こっていることが刻印されたものであるのみならず、人間の外部にある関係が刻印されたものでもあるのです。皆さんが人間の心臓を考慮なさるなら、そのなかには根本において宇宙のプロセス全体が反映していると申し上げたいのです。人間とは本来、霊的・魂的な存在としてのみに個別化されているのです。人間は、宇宙のプロセス全体に編入されています。たとえばその心臓の鼓動が、人間において起こっていることの現われではなく、光と重力の間で全宇宙において起こっているあの闘いの現われであるということによって、宇宙全体のプロセスに編入されているのです。このように「塩的なもの」と「燐的なもの」の対立、そしてその両者を均衡させる「水銀的なもの」を実際に宇宙全体における「重力」と「光」の対立、そしてその均衡を求めるもののなかに置いてみることができるのですが、その際、人間の心臓の活動に注目する必要があります。人間の心臓は、単に人間の内部にある器官だというのではなくて、人間の外部にある関係が刻印された宇宙プロセスの一部であるということができるのです。私は屡々、一般のかたのために、人間がこのように宇宙のなかに置かれていることを、次のような計算をして、きわめて粗雑な具象性によって説明しようと試みました。人間が一分間におよそ18回呼吸すると考えてみて下さい。すると、この呼吸数は、一日で、つまり24時間で一定の数になることがおわ かりでしょう、すなわち、25920回です。ひとりの人間の生きる一日をとってみて、一年が365日あり、このひとが平均的な寿命、つまり71歳まで、もちろんもっと長生きする可能性もありますが、そのように生きると考えて下さい。すると、人間の寿命の日数は、一日24時間の呼吸数とまったく同じ、25915という数になるのです。さらに、黄道十二宮を巡る太陽の運行全体、つまりはプラトン年、太陽が、そうですね、春分点に牡羊座から昇るとして、再びそこに戻ってくるまでに要する時間を考えていただければ、25920年となります。ここで皆さんに、人間と全宇宙との関係を表わす、不思議な数の例証が与えられたわけです。なぜなら、これは、人間の寿命の日数と同じ数によって表わすことのできるものを、太陽の運行の年数、プラトン年で示しているからです。よろしいでしょうか、この数の例証は明白に示すことができるのですが、宇宙の存立の常ならぬ深みまでも暗示しているものなのです。皆さんが実際、私たちが人智学においても強調しなければならないことを、目に留めて下さりさえすればよろしいのです。つまり、人間が眠りにつくと、人間の自我とアストラル体は、物質体とエーテル体から離れ出て、目覚めるときにまた入り込む、ということです。皆さんがこの事実を、一種の、物質体を通じて霊的・魂的なものを吸ったり吐いたりすることとして想定して下されば、このような吸ったり吐いたりによって、人間の生存中に、これはあるものにとっては一日であるにちがいありませんが、生存中になされるこういう呼吸の数は、25915、あるいは25920となるのです。閏日というものがありますね、この5という差は閏日があるために生じているのです。さらにまた、宇宙のなかには、この同じ数にしたがって、太陽の運行、見かけ上の太陽の運行と関係しているものもあるにちがいありません。この宇宙の進行のなかにはひとつのリズムがあります。このリズムは大いなるもののなかに現われ、ひとりひとりの人間の寿命のなかにも、一日の呼吸プロセスのなかにも現われているのです。有史以前の世界が、遺伝的な観照力から、創造神ブラフマーの昼と夜について、宇宙の呼吸について語っていたことも、もはや皆さんには不思議とは思われないでしょう。なぜなら、この宇宙の呼吸が、人間の日々の生のプロセスのなかにそのミクロコスモス的な像を有していること、このことに有史以前の世界は気づいていたからです。ここでシュタイナーは、人間が宇宙プロセス全体に編入されているということを非常に具体的に、宇宙と人間のリズムの比較によって描き出しています。人間は、一分間に18回呼吸するとすれば24時間で、25920回呼吸することになります。人間が71歳まで生きるとすれば、365日×71年で、25915日生きることになります。驚くことに、人間の寿命の日数は、一日の呼吸数と同じになるのです。また、黄道十二宮を巡る太陽の運行である「1プラトン年 (1Platonic Year)」は、25920年です。ここに、人間と宇宙の関係があることがわかります。「宇宙の呼吸」は人間の生のプロセスのなかに、「ミクロコスモス的な像」を有しているのだとシュタイナーはここで述べています。そして、このことは古代において知られていたことだというので実際何らかの共感や反感によってではなく、非常に具体的なものに基づくこういう事柄によってこそ、そもそも太古の叡智を真に賛美することができるようになるのです。私は皆さんに保証できるのですが、数え切れないくらい多くの場合に、次のようなことを確認しなかったら、私はけっして太古の叡智の賛美者ではないでしょう。つまり、太古の叡智のなかに再び見出されるけれども、太古の叡智を有した人間が知っていたことと、私たちが今日再び獲得できるものの間でまったく消え去ってしまっていた事柄、今日、こういう事柄が発見さ れるようになったということです。真に認識を目指して努力するひとが、太古の叡智の賛美として育成するものは、太古の叡智を目指して全面的に突進することから生じるのではなく、一定のまったく具体的な関係を洞察することから出てくるのです。真の認識を求めるならば、こうした太古において叡智を有していた人間が知っていたことを、こうした人間と宇宙との具体的な関係を洞察することが必要です。つまり、太古の叡智そのものに戻ることではなくて、それを現代においてそれにふさわしい認識の仕方で獲得することが必要だというのです。シュタイナーが、科学を否定するのではなく、それを重要視し、その補完を意図していたということをここでも再認識しておくことにしたいと思います。
   第六講●解説/テーマ解説5-了
記:宇宙と人間のリズムには興味深い関連性があります。例えば、私たちの体内時計は約24時間の周期で動いており、これは地球の自転周期と一致しています。この体内時計は、脳の視床下部にある視交叉上核という部分が中心となって調整されています。一方、宇宙のリズムには、太陽の活動周期や惑星の運行周期など、さまざまなものがあります。太陽の活動には約11年の周期があり、この周期は地球上の気候や人間の健康にも影響を与えることが知られています。また、宇宙飛行士が宇宙空間で過ごす際にも、地球上のリズムを維持するための工夫が必要です。例えば、宇宙ステーションでは、地球の昼夜サイクルに合わせた照明を使用して、宇宙飛行士の体内時計を調整しています。このように、宇宙と人間のリズムは密接に関連しており、私たちの生活や健康に大きな影響を与えています。
参照画:Platonic Year




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最終更新日  2024年10月04日 06時10分08秒
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