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CAROLが来ると笑いあり、
CAROLが来ると楽しいぞ~
CAROLが来ると福がくる!
関西初!CAROLはワンちゃんの写真館
すべての写真の著作権はCAROLにあります。個人で楽しむ以外は無断使用を禁じます

都会では全く餅つきの風景が見られなくなってしまった。昭和30年代の頃には年末に
の一つだった。庭があろうとなかろうと関係ない。その日は家の前に杵臼をだし、公道を
半分占拠した格好だ。我が祖父の家でも年末の餅つきは恒例で、その日は祖母以下、親
戚の女性たちがこの日のために奮い立つ。全く祖母などは指揮官の様に各女性たち
に"命令"を下すのである。早朝の寒さからか餅米を木製のセイロからもんもんと白い湯気
が出る。餅米が蒸し終わると祖母の一喝で男たちの出番である。男たちもやたらといきり
立っている。石臼に入れられた餅米は真珠の様に美しい。祖父と祖母がまずは一番突き
で、なんと言っても二人の合いの手が良く見事に息が合っている。つかれた餅は女性たち
の待っている片栗粉のまかれた板に運ばれ手際よく丸餅にされる。よもぎ餅、あんこ餅、
エビ餅は大の好物でよくつまみ食いをしたものである。"デキの悪い"叔父などは朝っぱら
から酒を飲み、自分が突くときにはもうすでに出来上がっている。石臼を杵で叩くは、合い
の手の叔母さんの手の甲に杵を落とすは散々である。皆からさんざん罵倒を受けていた
のを憶えている。周りに集まった近所の人たちにもあんこ餅が配られ美味しそうに食べて
いる姿は見るからに楽しい年末の行事だった。今ではそんな風景もなくなり、寂しい限りだ
がこれも時代の流れなのだろう。実家に帰ると当時の石臼が埃をかぶりながら、今も物置
に鎮座している姿を見ると当時を振り返り感傷的になってしまうのである。