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2011.08.26
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カテゴリ: 宝塚
遅くなりました。
本日2回目の更新です。

「アルジェの男」は敬愛する柴田侑宏先生の作品。
1974年にツレちゃん(元星組トップスター 鳳蘭)で初演、
1983年に峰ちゃん(元星組トップスター 峰さを理)で再演。
私は1977年の花組「うつしよ紅葉」「ノバ・ボサ・ノバ」が
記憶に残る最初の観劇なので初演はもちろん見ていませんし
再演も見てないんです。

なのに何故か
「いつかきっと いつかきっと
陽のあたる道をのぼっていこう♪」
という主題歌をツレちゃんの声で聞いた記憶があり、
「この手で この手で  つかもう」のコーラスにかぶせて
ラストの「ジュリアーン!!!」の絶叫も聞いた記憶がある。
どうしてだろう…

と今日、開演までずっと考えていて思い当たりました。
多分、1977年(翌年かも)に行われた愛読者大会、
今で言う「タカラヅカ スペシャル」で、部分的に再演されたんじゃないかなと。
本公演を見ていないのに、30年以上ずっと私の頭の中に残っていた
ツレちゃんのジュリアン・クレール。
昔はスターにあて書きされていたので
さぞや似合っていたことでしょう。
霧やん・クレールはどうだったのか?


私の勝手な思い込みなんですが、霧やん(月組トップスター霧矢大夢)って
真面目な人、努力家、優等生というイメージがあります。
出だしの、親に捨てられ生きていくためにはどんなことでもした、
そしていつか成功してやる…というところは良いとして
そのためには悲しい境遇にいる女性まで利用する男、というところに
違和感を覚えました。
なにより、何人もの女性をとりこにするようなフェロモンが
霧やんからは発散されていない気がするの。
誤解しないでくださいね。
霧やんに魅力がないと言っているのではなく、
"セクシーかどうか"という部分でのことです。
霧やんって、陰と陽どちらかと言えば陽の魅力だと思うんですヨ。
そんな霧やんが女性を踏み台にして のし上がる男…
うーん。似合わない。(私の勝手な思い込みです)
ずっとそういう思いで見ておりましたがお芝居の大詰め、
自分のために耐え続けた上に、罪を犯してしまったサビーヌを見て、
これまでの人生は間違っていたと気づくあたりから俄然、
霧やんらしいワ~と思えました。
「逃げられるところまで一緒に逃げよう!」と
警察に出頭しようとするサビーヌをとどめるジュリアンに
ちょっと惚れましたね。
その部分に説得力があったので、ラストの悲劇が際立ったと思います。

それにしても、ジュリアンって下町に居た頃
数々の悪事をしたけれど、殺人や恐喝(でしたっけ?)など
汚いことはしたことがないはずなのに、
盲目の令嬢アナ・ベルに対しての仕打ちが解せない。
最初は、アナ・ベルのおばが提示した
「アナ・ベルを支えてくれたなら出世させるし財産も…」
という話に乗ったのだと思ったけれど
あとの展開を見ると、自分を辱めたエリザベートに
嫉妬させるための手段だったみたいに見える。
そんな奴だったのか、ジュリアンは?!
と、そこにも違和感を感じました。

サビーヌの蒼乃 夕妃。
オープニングのダンスシーン、霧やんとのシンクロ率がすごい…
よく揃ってるわぁ踊れる娘役さんって素敵…と思ったら、
なんと初日に怪我をされたとか?
もう完全に治っていらっしゃるのかしら?
全然そんなことを感じませんでした。素晴らしい。
サビーヌ、本当にけなげで、罪を犯してしまう場面では
私の周囲はぐっすんぐっすん泣いている人多数。
私も泣きました。
なんていじらしいの?
蒼乃さんは「美女と野獣」のベルみたいな役より
サビーヌのような、大人の事情を抱えたヒロインが似合う方のように思います。
ただ、ラストシーンの「ジュリアン!いやー!!!」の絶叫は
もっとオーバーにやってもいいかも。

ジャック:龍真咲。
宝塚歌劇には珍しい、薄汚いオトコ。
ドブネズミって言われてました。
それを綺麗な男役さんがやるから
悪の美学というのが成立するんでしょうが
「ジュリアンが一人で出世するのが許せない、
引きずりおろしてやる…」というあたり、
若干セコイ感じなのです。
初演は但馬久美さんが演じたのでしょ?
地味で骨太な但馬さんがリアルに演じたのでしょうけれど
可愛らしい風貌の龍さんにこの役は見ていてしんどかったです。
マギー(星条海斗)で見たかった気がします。

アンリ:明日海りお
盲目の令嬢アナ・ベルに仕えつつ、思いを寄せる元軍人。
とてもおいしい役でした。
彼がいかにアナ・ベルを愛しているのか、
その瞳を見ればすぐにわかるのに
悲しいかな、アナ・ベルは目が見えないのです。
初めて自分を女性として扱ってくれたジュリアンに
心を委ね、傷ついてしまう…。
一番身近にいる人がかけがえのない人だと
普遍的なパターンではありますが
胸を打つものがあり、
だからこそ、ラストシーンで響く銃声が哀しいのですね。
しかし…
なぜアナ・ベルのおば上は、アンリにアナ・ベルを託さずに
新参者のジュリアンに頼んでしまうのかなぁ。
そしてアンリも、どうしてアナ・ベルに愛を告白しないのかしら。
元軍人ということで、健さん(高倉健)のごとく
「不器用ですから」ってことかしら。
その割に、ラストではキッとなっていて
そんなに強い精神があるなら、
こんな悲劇が起こる前にアナ・ベルに告白しろー!!と
思ってしまうのでした。
と、チャチャを入れながらも、この作品中
私が一番惹かれる殿方は アンリですわ。
私もアンリに見守られたい!(妄想)

この作品は娘役さんが大きなウエイトを占めているのもいいですね。
ジュリアンの幼馴染(?)で、ジュリアンの出世を生きがいとし
自分は陰の存在でもいいというサビーヌ。
ジュリアンに目をかけ、出世の足がかりをくれるボランジュ総督の娘
エリザベートは、教養豊かでプライドが高い女性。
盲目の令嬢アナ・ベル。
ジュリアンに裏切られた後
「これからは以前のように何も期待しないようにして生きなくては」と
歌う姿が本当に哀しい、
アンリはそこで告白したら良かったと思うのだけれど
弱っているところにつけこむようで出来なかったのかなぁ。

とにかくジュリアンをめぐる女性3人のキャラクターがしっかりとしていて
お話を面白くしていると思いました。

その他、出てくるなり目が釘付けだったのがマギー(星条海斗)。
背の高さ、肩幅や脚の長さなど、本当の男性かと思う男前ぶり。
ちょっと悪いやつが非常に似合う貴重な人です。

青樹泉さんは男役としての立ち姿、ほぼ完璧ですね。
美しすぎるわ~。

そうそう、ラストのジュリアンとサビーヌの逃避行の場面で
歌っていらっしゃる影ソロはどなた?
すごく歌の上手な方ですね。
鳥肌が立ちました。

それにしても「アルジェの男」は誰一人として幸せになれないで終わる
大人のドラマです。
みごとなまでの悲劇。
私はこういうの嫌いじゃないですよ。

宙組「望郷は海を越えて」みたいに
仲間の屍累々なのに、生き残った主役二人だけがラブラブ
めでたしめでたし…
的なエンディングより よほど納得できます。
唐突な幕切れも含めて、私は「アルジェの男」は好きです。

あ、
ひとつだけ"?"マークが頭に浮かんだ場面がある。
それはジャックがジュリアンに向かって取引を持ちかける場面。
どちらを選択するのが得か、子どもにでもわかる…という意味のセリフ
「子どもでも出来るソロバンだぜ」
ソロバン?!
(2人がいる場所はパリです)
そこだけは吹き出しそうになりました。
せめて「ソロバン」を「計算」に置き換えていただきたかったです。

ぎゃー、モタモタしてたら日付が変わってしまった。
眠い!

ショー・スペクタクル「Dance Romanesque」
展開が、昔風と言いますか、トップ、2番手、3番手それぞれに
見せ場があって、わかりやすくて楽しいショーだと思いました。
特筆すべきは霧やんの「ノートルダムのせむし男」の場面。
まさかショーでここまでリアルに演じるとは。
お芝居を見ているようでした。
現在宝塚歌劇団のトップ5人の中で
この場面ができるのは霧やんしかいないかもしれないなと思います。
そしてこの場面を見るにつけ霧やんの「ファントム」が見たかったなと。
逆に「アルジェの男」は蘭とむ(花組トップスター蘭寿とむ)で見たかった。

両方見終わった感想。
見て良かった。
わかりやすかったし、おもしろかったし、楽しかった。

余談ですが、オープニングとフィナーレの大勢口の衣装が
コーラルピンクとオレンジの組み合わせで
パーソナルカラーでいうところの「春色」。
「あ、この衣装 着てみたい。多分似合うはず」などと
ファンの皆さんに飛び蹴りされても文句が言えないことを
考えたりしていました。

だらだら ごめんなさい。
最後までお付き合いくださってありがとうございました。

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最終更新日  2011.08.27 00:38:56
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